[2021年10月19日]清水アドバイザー

清水 光則(しみず みつのり)

ウェブ集客の施策・検証と経営課題について

集客は創業当初に限らず、多くの事業において継続的な課題のひとつです。ウェブ集客の相談に来訪される方には、すでに取り組まれていて成果が出ない、これから始めようと思うがどこから手を付けたらよいか判らないといった相談が多く寄せられます。それぞれのパターンについて順を追って述べてみます。

すでにウェブ集客を始められている方にはまず現状を伺います。

ウェブ集客になぜそのツールを用いたか、コストは一定期間にどの程度かけているか、そして結果に対する検証を行っているか、を伺います。例えば、普段使い慣れているFacebookを使って企業ページを作成してみた、ブログを新規開設して事業専用にしてみたなどです。基本的に無償のツールを用いる方が多く、行ったウェブ集客が施策に基づいていることや検証されているという方は少数になります。ウェブ集客の施策を明確にし検証を必ず行うことをお伝えしています。ウェブ集客の施策とはツールや広告など数多くある集客方法からどういった計画に基づいて始めたか、結果とはお問合せ数や注文数ではなく、来訪者の行動を指しています。

次にこれから始めようと思う方です。こちらはホームページやブログなどを用いたウェブ集客方法の種類とそれぞれの特徴をお伝えします。また、すでに取り組まれているSNSの有無やかけられるコストがあるかなどを確認します。今後、取り組まれるのであればその時点で最良と思われる選択をお伝えします。

ここまでが一般的な相談のやり取りになります。

このタイミングでウェブ集客の施策と検証をひとつのサイクルとしてみること、そしてウェブ集客の施策は明確な目的を持つこと、検証は数字で判断することを強くお伝えしています。こういったやり取りの中で経営の課題が見えてくることがあります。これから創業するのに課題があるのはなぜ?と感じる方もいるのではないかと思いますが、実はスタートから難しい取り組みをしたために成果を出せなくしている、もしくは成果を出しにくい方向に向かっている可能性があります。始める前から課題を作ってスタートしているかもしれません。事業を始めるにあたって難しいと感じる作業はどれくらいあるか、SNSは苦手だけど業者に頼むコストはかけられないなどがそれにあたります。もっと掘り下げて考えてみると、ご自身がこれから提供するサービスは世の中に受け入れられるのであろうか、受け入れられると考える理由はなにか、といったところから始まっています。末永く存続できる企業であるために、ご自身の事業内容を再考してみてください。




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