【創業者紹介】株式会社 ウッド・アート・ワーク

〜廃材を使った新しい起業モデルをつくり、社会に貢献したい〜

代表取締役:横田 唯夫(よこた ただお)さん

起業概要

起業 2011年
起業年齢 67歳
起業資金 1万円
業務内容 木の廃材や端材を利用した照明用カバーや名刺入れ等小物の製作・販売
所在地 川口市
ホームページ https://www.woodartwork.jp

    略歴

    • 照明器具、建築資材関係の会社にて営業職のほか、木工品メーカーで取締役を務め、商品開発などを行う
    • 66歳:授産施設についての興味が湧き、新しいビジネスモデルについて考え始める
      内閣府主催 コミュニティビジネス起業プランコンペにて受賞
    • 67歳:(株)ウッド・アート・ワークを起業
      木工品メーカー勤務時代の同僚もスタッフとして加わることに

    一日のスケジュール

    • 9:30:出勤、社員の皆さんとまずはお茶の時間
    • 10:00:本格的に仕事をスタート、新商品の開発や事務作業を行う
    • 16:30:仕事を終わらせる
    • 17:00〜:帰宅後は材料の研究や翌日以降の仕事の準備を行う

    「授産施設の労働賃金を上げたい」との思いから起業コンペに参加

    起業のきっかけとなったのは、2010年に内閣府が主催したコミュニティビジネス起業プランコンペでした。以前から障害者福祉に対して関心がありましたが、授産施設の労働賃金の低さを知ってからは「自分ができることは何かないだろうか」と考えていました。埼玉県創業・ベンチャー支援センター(現在は創業・ベンチャー支援センター埼玉)のアドバイザーにこのことを相談したところ、このコンペの存在を教えてもらい、自分なりに新規ビジネスについて考えることになったのです。

    廃材を利用した商品製造で工賃アップを目指す

    コンペでは、突板編込シート(アートウッディ)を利用した製造受託とオリジナル商品開発支援について発表。アートウッディとは、木の廃材や端材を利用したシートで、照明用カバー等に活用できます。廃材を使って商品を作り、原材料費を抑えれば、工賃を上げることができると訴えました。この時はまだ起業について具体的には考えていなかったのですが、入賞し賞金をいただいたからには実際に動かなければ、と周囲の期待に応える形でのスタートとなりました。
    その後実際に県内の授産施設に赴き、この素材を使った製品製作の技術を伝えました。原材料を安く調達できるので、授産施設は販売価格を工賃に反映させることができ、初めてボーナスを出せたと喜んでいました。こうした声を聞くことができるのは何よりの喜びです。

    木工品メーカー時代の同僚と技術を生かした商品づくりを行う

    一方、売り上げのメインはアートウッディを活用した照明カバーの製造や布、和紙の裏側にガラス繊維などを貼り付けて補強する裏打ち加工です。実は会社で働いてくれているスタッフの女性2人は以前、私が努めていた木工品メーカ―の同僚で、メーカー勤務時に培った確かな技術を生かした商品づくりをしてくれています。ほとんどが受注生産で、ホテルなどでランプのシェードや壁紙として使われています。また、最近では大宮アルディージャにサッカー型のランプを納品しました。色加工したシートを組み合わせて作るこうした商品は、チームカラーや大学カラーを取り入れることもでき、他にも商品開発の可能性があるのではと期待しています。

    利益は社会・社員のために。新たなビジネスモデルを模索中

    商品開発のアイディアは色々浮かぶのですが、実は会社を大きくする、という点についてはあまり関心を持っていません。私がすべきことは、お金をたくさん稼ぐより、社会のためになることをしたり、社員が楽しく働いてくれるようにすることです。
    欲があるとすれば、新しいビジネスモデルを作ること。私が小さい頃、母が内職でデパートなどの紙袋を作っていたのですが、内職は本当に単価が安い。でも私の扱う商品であれば、材料は廃材ですから原価は低く、商品がきちんと売れる仕組みを作り、簡単に組み立てられるようにすれば、自宅でも時給1000円換算くらいのものができるのではないかと思っています。ビジネスはスピードや厳しさが要求されます。まだまだ一般消費者向けの商品販売までは手が回っていないのですが、いつかはそんな夢を実現したいと思っています。

    教えて!先輩起業家

    続けるためのポイントは?
    • 無理をしないで、焦らずゆっくりと事業をすすめる
    • 自分の利益より、社員が心地よく楽しくできる職場を目指す
    • 仕入れ単価を抑えることで、利益が出やすい仕組みを作る

    (2020年3月掲載)




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