第5回産学連携技術シーズ発表会
【環境・エネルギー分野】(開催終了)

産学連携支援センター埼玉では、大学・研究機関の研究・技術シーズと研究開発型企業が連携し、新たな製品・技術を開発する取り組みとして技術シーズマッチング会を開催します。   第5回産学連携技術シーズ発表会は、環境・エネルギー分野として産業の実用化が見込める技術シーズを講演します。貴社の製品・技術開発で大学・研究機関から技術指導・共同研究を受けたい企業は、ぜひ受講ください!

第5回産学連携技術シーズ発表会【環境・エネルギー分野】
開催日時

令和6年3月8日(金) 午後1時~午後3時
【受付12時30分から開始します】

開催会場

新都心ビジネス交流プラザ 4階C会議室
さいたま市中央区上落合2-3-2 JR埼京線北与野駅前 徒歩2分

■参加費  無 料    ■定 員    40名
■開催概要

第1講演 13:05~13:30
表面修飾材料をはじめとした有機材料の開発
埼玉工業大学生命環境化学科  教 授 田中 睦生 氏
■講演内容
研究室では、核酸から電導性高分子にいたる様々な機能性有機材料に関して研究を展開し
ている。ツビッターイオン性(同一分子内に正電荷部位と負電荷部位を持つこと)でバイ
オセンサーの表面修飾材料としてよく用いられているスルホベタイン化合物を高分子化す
ることによって、シリコーンゴム表面に親水性を付与するコーティング材料が得られるこ
となどを見いだしている。
本講演では、SDGsを念頭に置いた表面修飾材料、分子認識材料、超分子材料について
紹介します。
■適用分野・用途・業界
素材産業

第2講演 13301355
リチウムイオン電池の高性能化に向けたシリコン負極
東京電機大学工学部電気電子工学科 教 授 佐藤 慶介 氏
■講演内容
温室効果ガスの削減は地球規模の課題であり、リチウムイオン電池の高性能化も急務であ
り、
EV等の普及に向けた高性能蓄電池の開発が必要となる。
講演では、  カーボンニュートラル
社会の実現ならびにSDGsの達成に不可欠な蓄電池の性
能向上に有益となるシリコン負極への微
細加工技術について解説します。さらに、リチウ
ムイオン電池の蓄電容量と充放電サイクル寿
命等の性能面の向上を目指す実用化に向けた
要素技術について解説します。
■適用分野・用途・業界
LIB、全固体電池の負極材料、電気自動車用高容量バッテリー

第3講演 14:05~14:30
事前情報のない水溶液試料の初度的分析方法
埼玉県産業技術総合センター 材料技術・事業化支援室
化学技術担当 主任研究員 熊谷 知哉 氏
■講演内容
一般に化学分析は、より多くの事前情報を集め、予測された組成や測定すべき対象成分に
あわ
せて分析方針決めを行う。事前情報が十分でない場合、分析機器や前処理方法が定ま
らず、時
間や費用をかけて試行錯誤を繰り返すこともあり負担が大きい。
そこで、水溶液試料の概略組
成を予測し事前情報を得るための簡便な初度的分析方法を、
電気化学計測の手法を用い検討し
た。
■適用分野・用途・業界
分析事業所、水溶液分析のニーズのある事業所

第4講演 14:30~14:55
風による振動を利用したコンパクトなエネルギー回収システム
日本大学理工学部土木工学科 准教授 長谷部 寛 氏 
■講演内容
風の持つエネルギーを回収する方法の代表例はプロペラ型風力発電機です。一方で、ブレ
ード
の回転に伴い形成される風の乱れ(後流・ウェイク)の影響で、風に対して直列に近接
して配
置することが困難です。そこで、逆にウェイクを利用して、ウェイク内でも風により
振動する
平板振動子を複数配置したコンパクトなエネルギー回収システムを開発しています。
現時点で
の発電量は微量であるものの、本講演ではこの新しいシステムを紹介します。
■建物内の通風孔、ピロティ、走行車両上など

■申込方法
受講を希望される方は、参加申込Gooleフォームに記載し送信くださるか、
または、受講申込書をメール(sangaku@saitama-j.or.jp)で事務局までお送りください
受講者に、講演を視聴できるURLを開催日までに配信します。
1 Googleフォームによる申込の場合(こちらから申込ください)👇
第5回産学連携技術シーズ発表会(受講申込書)【Googleフォーム版)
2 メールによる申込の場合(こちらの申込を事務局に送信ください)👇
第5回産学連携技術シーズ発表会【環境・エネルギー分野】(受講申込書)

 

【シーズ発表会事務局】
 公益財団法人 埼玉県産業振興公社【産学連携支援センター埼玉】
 新産業振興部 産学・知財支援グループ  高 橋
 〒338-0001 埼玉県さいたま市中央区上落合2-3-2 新都心ビジネス交流プラザ3階
 TEL. 048-857-3901  FAX.048-857-3921
 メール sangaku@saitama-j.or.jp

【募集終了しました】経済産業省系補助金活用セミナー(申込締切:2月26日)

厳しい経営環境に直面する中小企業の価格転嫁、資金繰りの安定、省人化投資等をサポートするため、さまざまな支援施策を用意しています。
そこで、本セミナーでは、それら施策の中で補助金に焦点を当て、制度概要・スケジュール・採択されるポイント等を分かりやすく解説します。また、令和6年度県補助金についてもご案内します。

開催概要

■開催日時

◆令和6年3月1日(金)10:30~12:00【申込締切 2月26日(月)】

■開催方式

WEBセミナー(オンラインセミナー) Zoom開催
・Zoom社のWebミーティングシステムを使用したセミナーです。
・参加者は、インターネット環境のある好きな場所で、自身のパソコンやタブレット、スマートフォン等から、申し込み後お知らせする受講用URLをクリックすることで、ご参加(視聴)いただけます。
・Zoomは「無料」で使用できます。ただし、インターネットに接続するための通信料金はご参加者負担となります。
・詳しくは下記の■Zoomの注意事項をご参照ください。

※ 参加申込いただきました皆様には別途参加者用URLをご案内させていただきます。

■開催概要

◆経済産業省系補助金活用セミナー(約60分)
・補助金とは?
・補助金のスケジュール
・経産省系補助金の紹介
・採択されるポイント
◆令和6年度県補助金のご案内(約10分)
・製品開発に関する補助金について
埼玉県産業労働部産業創造課

こちらからチラシをご覧いただけます。→チラシが開きます。

■講師

公益財団法人埼玉県産業振興公社

埼玉県よろず支援拠点 青木 一生 コーディネーター

精密機器メーカーに入社後、生産子会社へ出向し調達・生産管理・経理など工場管理に携わる。本社帰任後は、全社的な生産技術戦略立案や技術動向調査を行う。中小企診断士として独立後、公的支援機関での経営支援を中心に多くの中小企業と接点を持つ。
よろず支援拠点では、主に国や県などの試作活用支援をする。

 

■定員

セミナー50名(申込先着順)

■参加費

無料

■対象者

補助金の申請を検討されている県内企業

■Zoomの注意事項

・本セミナーではオンラインコミュニケーションツール「Zoom」を使用します。

・開会時刻近くになりましたら参加者用URLをクリックし、ご参加ください。開会20分前から接続いただくことが可能です(参加者用URLはお申込み後にお送りいたします)。

・Zoomを初めて使用される方は、事前に「接続テスト」を実施されることをお勧めします。
[接続テスト用URL] https://zoom.us/test

・イヤホンやヘッドセットを使用されますと、よりクリアな音声でご参加いただくことができます。

・Zoomが出力する映像や音声の録画、撮影、録音は禁止します。

・Zoomのよくある質問➝ https://support.zoom.us/hc/ja/articles/206175806-Top-Questions

お申し込み・お問い合せ

参加をご希望される方は、下記の入力フォームからお申込みください。
https://forms.gle/SZSoBs5JE88BYtvu6

※ 参加申込いただきました皆様には別途参加者用URLをご案内させていただきます。

(公財)埼玉県産業振興公社

新産業振興部 産学・知財支援グループ 藤井

〒338-0001 埼玉県さいたま市中央区上落合2-3-2 新都心ビジネス交流プラザ3階

TEL. 048-857-3901   FAX.048-857-3921

メール: sangaku@saitama-j.or.jp

大学シーズマッチング会in埼玉大学
オンライン講演動画配信

産学連携支援センター埼玉では、大学・研究機関が有する先進的な研究・技術シーズと研究開発
企業が連携し、製品技術を開発する取り組みとして技術シーズマッチング会を開催します。
埼玉大学オープンイノベーションセンターは、産学官連携部門及び知的財産部門の2部門から
なります。 本学研究シーズの紹介、 技術相談、 共同研究の実施支援、知的財産の紹介・活用、
外部機関との連携等を行っております。
埼玉大学と連携し、製品開発・技術研究・課題解決を推進したい企業は、ぜひ受講ください!

〇令和5年度 大学シーズマッチング会in埼玉大学【オンライン動画配信】

開催概要

■配信期間

令和6年2月5日(月)~2月16日(金)12日間視聴できます

■受講方法

受講申込をされた方へ、講演(録画版)をお送りします。
講演は、12日間いつでも視聴することができます。

■参加費  無 料

■定 員    60名

大学シーズマッチング会in埼玉大学:開催プログラム
(講演は、1講演15分~20分で、講演ごとに視聴することができます)
第1講演 植物や微生物の動きをとらえて生産効率を高めるAEセンシング
埼玉大学 大学院理工学研究科人間支援・生産科学部門 教授 蔭山 健介 氏
触れるだけで脈波から超音波まで様々な微弱な音響・振動を検出できるエレクトレットセンサ
(ECS)を開発しています。ECSを用いて植物・微生物・生体の音響放射(AE)を検出することで、
生物の活動状態を把握することが可能であり、作物やバイオマスの生産効率の向上への貢献や、
ヘルスケアへの応用を目指しています。本講演では、イチゴ栽培、ショ糖溶液中のイースト菌
発酵、藻類の培養などへの適用事例を紹介します。
【適用分野・用途・業界】・植物、農業、微生物、食品、バイオマスなど

第2講演 ウイルス感染と遺伝子の働き
埼玉大学 大学院理工学研究科生命科学部門 助教 高橋 朋子 氏
ウイルスがヒトに感染すると、自然免疫と獲得免疫により生体が防御されます。
これらは、抗ウイルス性サイトカインや抗体などの「タンパク質による免疫」や、マクロファ
ージや細胞障害性T細胞などの「細胞による免疫」であるといえます。
近年、これらに加えて「RNAによる免疫」の重要性が明らかになりつつあります。
本講演では、ヒトゲノムにコードされた「microRNAによる免疫」の分子機構、意義、多様性
と、核酸医薬への展開について紹介します。
【適用分野・用途・業界】・医薬品など

第3講演 光線力学療法を目指したポルフィリン誘導体の合成研究
埼玉大学 大学院理工学研究科物質科学部門 教授 松岡 浩司 氏
患者のQOLを配慮したがんの低侵襲性治療を実現する「光線力学的療法」があります。
この療法を支えるポルフィリン誘導体の合成技術を紹介します。
本技術の特徴は、重合性のポルフィリン誘導体および、水溶性及び生体適合性の高い種々の
重合性糖鎖の合成と重合による一段階作成技術です。
独自の技術であるため、従来技術や競合技術との関連は低いです。                                   【適用分野・用途・業界】・医療、医薬、バイオ関連 ・検査薬、診断薬、治療薬

第4講演 免疫測定法へのナノ抗体提示多糖の活用
埼玉大学 大学院理工学研究科物質科学部門 助教 松下 隆彦 氏
ラクダ科動物に由来するナノ抗体(VHH抗体)は、ファージディスプレイ法などで迅速に
開発できることから、従来のIgG抗体に代わる次世代型抗体として期待されています。
しかし、 ナノ抗体を使ったサンドイッチELISAでは、 固相化したナノ抗体の失活や剥離が
検出感度の低下をもたらしていました。   私たちは水溶性多糖とナノ抗体分子の複合体を
開発し、 これを固相化してELISAに用いたところ、 ナノ抗体を単独で用いた場合に比べて
検出感度が向上することに成功しました。
【適用分野・用途・業界】】・医療、医薬、バイオ関連 ・検査薬、診断薬、治療薬

第5講演 医薬部外品、化粧品成分の有効性毒性試験はこのシステム1つで
 埼玉大学 大学院理工学研究科物質科学部門 准教授 鈴木 美穂 氏
生細胞内の酵素活性、粘性、pH変化等の異なる現象を複数同時計測する手法の紹介です。
蛍光性のセンサーを作製します。細胞毒性や細胞内環境変化のセンサーを導入すると毒性
試験が、 細胞の活性化で機能する酵素のセンサーを導入すると有効成分試験が可能です。
感度良くハイスループット処理するため、 動物やオルガノイド不要の高精度細胞ベース
アッセイです。センサーは対象に応じて作製し、血液、汗、唾液、尿等も試料となります。
1種のセンサー中の2つの蛍光強度比を計測する仕組で、 内部標準やバックグラウンド
補正も不要です。
【適用分野・用途・業界】・医薬部外品 ・機能性食品 ・機能性化粧品

第6講演 感染症診断用の超高感度蛍光イムノクロマトキットの開発
埼玉大学 大学院理工学研究科物質科学部門 准教授 幡野 健 氏
我々は凝集誘発発光(Aggregation-induced emission: AIE)の特性を持つ蛍光物質を高分子
微粒子中に封じ込めることによって、  非常に明るく発光する蛍光微粒子を製造する技術を
開発しました。  さらにこの微粒子を標識化物質とした超高感度蛍光イムノクロマトキット
の作製を行ったところ、これまでに販売されているイムノクロマトキットに比べて、著しく
高感度で抗原を検出できることが分かりました。
【適用分野・用途・業界】・医療、医薬、バイオ関連 ・検査薬 ・ウィルス検出

第7講演 スーパーキャビティリングダウン法による過渡吸収測定
埼玉大学 大学院理工学研究科物質科学部門 准教授 前田 公憲 氏
キャビティリングダウン(CRD)法は、パルス光をミラー等により構成された光キャビテ
ィ内に閉じ込めることにより、吸収測定を高感度化させる手法です。
プローブ光としてスーパーコンテニューム光源を用いることで、光有機化学反応中間体の
過渡的観測感度を飛躍的に増大させ、小さな過渡吸光度変化(例えば化学反応の磁場効果)
を有効に計測する方法を開発しました。
SC光源の特徴を生かし、波長、時間依存性の同時測定が可能です。
【適用分野・用途・業界】
・医療、医薬、バイオ関連 ・材料・化学関連 ・光吸収測定装置 ・光有機化学分野

第8講演インライン全数検査を目指す高速・非接触・高精度な製品表面形状検査
埼玉大学 大学院理工学研究科数理電子情報部門 准教授 塩田 達俊 氏
製造ラインでは品質と信頼性の維持のため、全個体の表面や塗装面の欠陥検出が必須です。
しかし、既存の計測器では検査スピード、計測範囲、振動環境下での計測、コストに難が
あり、実用化が進まない現実があります。
そこで研究室で開発した光周波数コムシングルショット断層イメージング法を提案します。
表面形状や内部構造を光干渉計とCCDでリアルタイムに撮像する技術や、層構造の層毎の
スペクトルを分離解析できる技術を紹介します。
【適用分野・用途・業界】・製造業 ・表面検査

第9講演 ポンプ及びこのポンプに用いるポンプ用対向子
 埼玉大学 大学院理工学研究科戦略的研究部門 教授 高崎 正也 氏
超音波振動を利用したポンプを紹介します。本技術では、超音波振動する面と対向する面
のギャップが小さくなったときに発生するスクイーズ効果を利用してポンプ効果を発現さ
せます。1方向のみに流体が流れるように対向面に傾斜を設けたことを特徴とします。
非接触のため、従来技術のような接触による摩耗とそれに伴う寿命の短縮が回避でき構造
の簡略化が可能です。医薬や食品、精密機器等の摩耗を嫌う分野への応用が期待できます。
【適用分野・用途・業界】
・機械、設備関連・極限環境分野(高温、低温、強磁場等)・医療分野・小型携行ポンプ分野
第10講演 緊急地震速報感知型-揺れる前から安全に守るAL免震
埼玉大学 大学院理工学研究科環境科学・社会基盤部門 教授 齊藤 正人 氏
美術品や文化財、 薬品などの地震時における転倒や破損 ・ 損壊を阻止するための機構を
紹介します。 装置の上に保護対象物を設置しておくと、 緊急地震速報の受信、 あるいは
地震を直接感知することで、 対象物を保護する機構が作動し、  地震の揺れに対して安定
した状態を保ちます。本機構は、粒状体群を変形・移動させることで、保護対象物を緩や
かに傾斜あるいは粒状体内に沈降させて、物理的に安定した状態に遷移させるものです。
【適用分野・用途・業界】・防災 ・美術品、文化財、薬品の保護
第11講演 『非認知能力』の育成とその評価 -OPPA論を中心として-
埼玉大学 教育学部自然科学講座 准教授 中島 雅子 氏
試験や検査などで測定できる知識や技能等の認知能力のみならず、仕事への取り組み姿勢
やコミュニケーション能力など数値化できない非認知能力の重要性が高まっています。
一枚ポートフォリオ評価論(OPPA)は、主観的で相対的になりがちな評価を概念や考え方
の形成過程に沿った形で評価する、日本生まれの教育論です。
一枚のポートフォリオシートを用いて行うこの手法は、今後、企業で必要とされる非認知
能力の育成と評価に展開できると期待できます。
【適用分野・用途・業界】・教育産業・人材コンサルタント・一般企業での人事部門など

■申込方法

受講を希望される方は、参加申込Gooleフォームに記載し送信くださるか、
または、受講申込書をメール(sangaku@saitama-j.or.jp)で事務局までお送りください
受講者に、講演を視聴できるURLを開催日までに配信します。
1 Googleフォームによる申込の場合(こちらから申込ください)👇
大学シーズマッチング会in埼玉大学(受講申込書)【Googleフォーム版)
2 メールによる申込の場合(こちらの申込を事務局に送信ください)👇
大学シーズマッチング会in埼玉大学(受講申込書)

 

【シーズ発表会事務局】
 公益財団法人 埼玉県産業振興公社【産学連携支援センター埼玉】
 新産業振興部 産学・知財支援グループ  高 橋
 〒338-0001 埼玉県さいたま市中央区上落合2-3-2 新都心ビジネス交流プラザ3階
 TEL. 048-857-3901  FAX.048-857-3921
 メール sangaku@saitama-j.or.jp

第4回産学連携技術シーズ発表会
【エレクトロニクス・製造分野】      オンライン講演配信(受講者募集中)

産学連携支援センター埼玉では、大学・研究機関の研究・技術シーズと研究開発型企業が連携し、新たな製品・技術を開発する取り組みとして技術シーズマッチング会を開催します。   第4回産学連携技術シーズ発表会は、エレクトロニクス・製造分野として産業の実用化が見込める技術シーズを講演します。貴社の製品・技術開発で大学・研究機関から技術指導・共同研究を受けたい企業は、ぜひ受講ください!

〇第4回産学連携技術シーズ発表会【エレクトロニクス・製造分野】

開催概要

■視聴できる期間

令和5年12月18日(月)~12月27日(水)10日間視聴できます

■視聴方法

講演の視聴を希望される方は、受講申込をお願いします。
受講申込をされた方へ、録画講演を視聴できるURLを限定で配信します
URLは、受講者のメールアドレスに開催前日までにメールでお知らせします。
配信期間中はいつでも聴講可能です。

■参加費  無 料

■定 員    60名

■概 要(講演時間は各20分程度です)

第1講演 隙間の漏洩電磁波抑制に関するシミュレーション

東洋大学 理工学部電気電子情報工学科 准教授 草間 裕介 氏

当研究室では、電子機器筐体の隙間から漏洩する電磁波を抑制する構造に着目した様々な解析
を行っています。このような漏洩電磁波の抑制問題は、EMC・マイクロ波フィルタ・アンテナ
放射の3領域に跨る複合問題であり、理論・シミュレーション・実験による抑制効果の数値検
証評価が重要です。
5Gや6Gが促進して利用周波数が高くなるにつれて、間隙寸法は波長に対して相対的に大き
くなるため、情報セキュリティや人体防護の観点から漏洩電磁波問題は今後さらに重要になる
ことが懸念されます。共通する開発課題がございましたらご連絡をお待ちしております。

■想定される適用分野・用途・業界
無線通信機器開発、情報漏洩セキュリティ対策、EMC、マイクロ波加熱など
■講師が研究しているテーマ
電磁波漏洩防止回路(平面・立体回路)の設計と製作、電磁波シールド材料測定
■講師に相談できる内容
電磁界シミュレーション、マイクロ波技術者教育

第2講演 FRPの3Dプリント~炭素繊維から植物繊維まで~

日本大学理工学部機械工学科 准教授 上田 政人 氏

炭素繊維強化プラスチック(CFRP)は軽量で高強度な材料です。
CFRP用の3Dプリンタは海外メーカにより製造販売されているが、CFRPは気泡が多く
含まれるなどの欠点があります。
本講演では、これらの課題を解決して、優れた力学特性を発揮するCFRPの3Dプリント
技術を提案します。

■想定される適用分野・用途・業界
機械部品製造業全般
■講師が研究しているテーマ
FRPの力学特性と3Dプリント
■講師に相談できる内容
材料の強さ測定

第3講演 ガイドレールは跨いで走行する機構とその応用

日本大学生産工学部創生デザイン学科With-Robotリサーチ・センター長 内田 康之 氏

地下鉄のトンネル内でテロや事故等が発生し、作業者等が安易にトンネル内に立ち入ることが
できない場合に、トンネル内の様子を遠隔の安全な場所から確認するために、地下鉄のレール
上を走行できる移動能力を有し、各種センサを搭載できるプラットフォーム、走行ロボットの
機構、構造、走行性能等について紹介します。
なお、この走行ロボットは、レール上のみではなく平地も走行できることを特徴としています。

■想定される適用分野・用途・業界
危険地域・狭隘空間の情報収集(自衛隊・警察・消防関連)ビル内の巡回警備(警備保障)
鉄道の保線作業の代行(鉄道関連)建物下など狭隘空間の検査(住宅関連)
ラジコンや模型等(玩具関連)無線通信機器開発、情報漏洩セキュリティ対策、
EMC、マイクロ波加熱など
■講師が研究しているテーマ
1 特殊環境移動ロボット  2 災害対応機器  3 障害者等支援機器
■講師に相談できる内容
1 各種装置の機構設計   2 システムインテグレーション 3 実験計測方法の提案

■申込方法
受講を希望される方は、参加申込Gooleフォームに記載し送信くださるか、
または、受講申込書をメール(sangaku@saitama-j.or.jp)で事務局までお送りください
受講者に、講演を視聴できるURLを開催日までに配信します。
1 Googleフォームによる申込の場合(こちらから申込ください)👇
第4回産学連携技術シーズ発表会(受講申込書)【Googleフォーム版)
2 メールによる申込の場合(こちらの申込を事務局に送信ください)👇
第4回産学連携技術シーズ発表会【エレクトロニクス・製造分野】(受講申込書)

 

【シーズ発表会事務局】
 公益財団法人 埼玉県産業振興公社【産学連携支援センター埼玉】
 新産業振興部 産学・知財支援グループ  高 橋
 〒338-0001 埼玉県さいたま市中央区上落合2-3-2 新都心ビジネス交流プラザ3階
 TEL. 048-857-3901  FAX.048-857-3921
 メール sangaku@saitama-j.or.jp

第3回産学連携技術シーズ発表会
【生命工学・医療・食品・農業領域】    オンライン講演配信(受講者募集中)

産学連携支援センター埼玉では、大学・研究機関の研究・技術シーズと研究開発型企業が連携し、新たな製品・技術を開発する取り組みとして技術シーズマッチング会を開催します。   第3回産学連携技術シーズ発表会は、生命工学・医療・食品・農業領域として産業の実用化が見込める技術シーズを講演します。貴社の製品・技術開発で大学・研究機関から技術指導・共同研究を受けたい企業は、ぜひ受講ください!

〇第3回産学連携技術シーズ発表会【生命工学・医療・食品・農業領域】

開催概要

■視聴できる期間

令和5年11月1日(水)~11月10日(金)10日間視聴できます

■視聴方法

講演の視聴を希望される方は、受講申込をお願いします。
受講申込をされた方へ、録画講演を視聴できるURLを限定で配信します
URLは、受講者のメールアドレスに開催前日までにメールでお知らせします。
配信期間中はいつでも聴講可能です。

■参加費  無 料

■定 員    60名

■概 要(講演時間は各20分程度です)

第1講演 ゲノム情報等を利用して狙い通りの新品種候補を作る

埼玉工業大学工学部生命環境化学科 准教授 秋田 祐介 氏

バイオテクノロジーと分子生物学の研究は、コストや法律の面から企業が実施するには非常に
難しい研究分野のため、大学や研究機関が中心となって進めています。
本発表会では、育種に利用されている最新のバイオテクノロジーとゲノムや遺伝子を中心とし
た分子生物学研究についてお話しします。また、これらの研究成果を融合・利用して、どうや
って狙い通りの新品種作るか?ということについてご紹介します。
適用分野
農業(育種・園芸) 食品・香料 医薬品・化粧品

第2講演 地域でケアを担う職種の人材育成とそれに伴うサービス提供の提案

埼玉県立大学保健医療福祉学部看護学科 教授 林  裕栄 氏

地域で働く看護職(訪問看護師・特養などの施設看護師)や介護職など多様なケアラー(外国
人材や一般住民含む)がやりがいと達成感、誇りをもって、活き活きと働き続けられる環境づ
くりを提供するために、①教育体系の構築、②安心・安全なケア体制づくり(カスタマーハラ
スメント対策を含む)、③多様な人材の活用、④福祉機器・用具の活用によるケア負担の軽減
などをもとに安心してケアが提供できる環境の確保を目指して研究しています。
これにより療養者とその家族が安心安全なケアを受けることができることを願っています。
適用分野
医療福祉、介護機器、外国人材、教育、学習
人材派遣、シルバー人材、外国人材、教育研修、経営管理、コンサルディング、情報サービス

第3講演 昼間の活動と夜間睡眠の関係
     -子どもから高齢者の睡眠と健康を考える-

埼玉県立大学保健医療福祉学部作業療法学科 教授 久保田 富夫 氏

私たちは、これまでの研究で在宅高齢者の昼間の活動と夜間の睡眠の関係について研究を行い、
日本睡眠学会や日本時間生物学会で発表してきました。高齢者は病気などの影響で、ベッドで
過ごす時間が長いことが特徴で夜間睡眠に影響を及ぼす方もいます。
さらに、夜間にトイレに起きてしまい、再度眠りにつくのが難しい問題もあります。
私はこれまで、「学生はなぜ授業中眠くなるのか」「睡眠の不思議」などの講演や睡眠準備体
操の開発などを行い、睡眠と健康の問題に取り組んでおります。
適用分野
健康関連分野(睡眠関連)、健康教育(学校)、高齢者施設などの健康管理領域、健康関連用品の開発
・性能テストなど、学校・自治体などの学習環境や睡眠時間管理の分野、介護支援業界など

第4講演 電子顕微鏡を用いた細胞診検査法の開発

埼玉県立大学保健医療福祉学部健康開発学科 准教授 矢野 哲也 氏

細胞診検査はパパニコロウ染色標本を光学顕微鏡にて観察し、がんなどの異常細胞を判定する
検査です。簡便で安価な検査であり、検診から推定診断まで広く普及しています。
しかし、光学顕微鏡での形態学的解析では分からないことも多く、分解能の高い電子顕微鏡を
用いた補助的観察によって、より精度の高い検査を行うことを目指し研究しています。
適用分野
医療、生物学的研究、電子顕微鏡を用いた細胞診検査判定機器の開発、普及

第5講演 竹の食物繊維を用いたおいしい食品と保健的効能

東京電機大学理工学部理工学科生命科学系 特任教授 椎葉  究 氏

生竹(孟宗竹)は、粉砕、乾燥しても、①繊維が固い、収斂味、苦み、臭いが強い ②安全性
の問題(微生物 他) ③二次加工性阻害物質(還元物質)の存在のため食に適さない。減圧
マイクロ波処理装置を用いて処理した竹繊維は、①~③を解決するだけでなく、食物繊維とし
て保健的効能(免疫賦活化活性効果、腸内環境改善効果等)が認められました。
結果、パンやお菓子への利用、健康食品への利用が考えられ、環境保全との相乗効果が期待さ
れます。
適用分野
食品、飼料、化粧品

第6講演 固体NMRによるでんぷん構造と物性の相関解明

東洋大学食環境科学部食環境科学科 教授 加藤 悦子 氏

私たちの研究室は、でんぷんの高次構造と食感などの物性の相関について研究を進めています。
食品開発は実際に調理した食品の食感を評価することが大事ですが、そのためには多くの材料
と時間がかかります。我々は、でんぷん加工食品の物性(食感)が、原料のでんぷんの高次構
造と相関があるのではないかと仮説をたて、その検証を行ってきました。でんぷんの高次構造
解析には固体NMRという手法を用いています。
その結果、例えば、炊く前の”コメ”のでんぷん構造と炊飯後の”ご飯”の食感に相関があること
などを明らかにできました。この結果は、炊飯することなく、少量のコメから食品の物性を予
測できる可能性を示しています。ここでは、実際の研究例を紹介します。
この技術はでんぷん加工食品開発へ貢献できるものと考えています。
適用分野
食品加工分野、食品開発など

第7講演 がん細胞の脂肪酸代謝特性を活用した、高精度がん早期診断法の開発

日本大学医学部機能形態学系生体構造医学部分野 助教 加藤 侑希 氏

がんに対する最も有効な治療戦略として、早期からの治療介入が挙げられる。そのためには、
早期診断に貢献する技術革新が欠かせない。我々は、卵巣がん患者では、がん組織中の脂肪酸
代謝特性の変化に起因して、血清中の8種の遊離脂肪酸濃度が、健常人に比し、  早期から劇的
に変化することを明らかにした。
更に、これらの血清中遊離脂肪酸を用いて、高精度な新たながん早期診断モデルを構築した。
本発表では、この研究成果の詳細を紹介します。
適用分野:医療分野
用途:がん早期診断・スクリーニング、血液検査、がん再発モニタリングマーカーなど

第8講演 植物の根の温度制御が実現する新しい農業

日本大学生物資源科学部花の科学研究室  教授 窪田 聡 氏

植物の根の温度(根域温度) は植物の成長に多大な影響を与え,根域温度の制御は効率的な
農業生産のみならず, 農業の脱炭素化と地球温暖化による高温下における農業生産に大きく
貢献します。根域を加熱・冷却するために開発された根域環境制御装置(N.RECS)の能力と
N.RECSによる根域温度制御が農作物の生育と開花に及ぼす影響について実例を示しながら,
根域温度制御がもたらす新しい農業の可能性について説明します。
適用分野:農業関連分野

第9講演 生物発光を利用した疾病関連マーカーの迅速検出法の開発

国立研究開発法人産業技術総合研究所 生物プロセス研究部門 蟹江 秀星 氏

α1-酸性糖タンパク質(AGP)は、ヒトやその他のほ乳類の血中や尿中にみられる生体分子で
す。AGPの存在量は疾患状態に応じて変化するため、AGP量を簡便・迅速に調べる手法の開発
が進められています。研究代表者は「AGPを含むヒト血清試料にウミホタル由来の発光物質を
加えると直ちに発光し、その発光量がAGP量と相関する」ということを見出しました。しかし
ながら、尿に含まれるAGPは微量であるため、検出感度の問題から尿中AGPの定量には、ウミ
ホタル由来の発光物質を利用できないという問題がある。そこで本研究では、発光量に基づく
尿中AGP定量に利用可能な発光物質を創出することを目指します。

第10講演 「ナノ触媒 × 酵素」による高効率なファインケミカル合成技術

国立研究開発法人産業技術総合研究所 生物プロセス研究部門 三重 安弘 氏

医薬等の合成において、酵素反応を利用することは特異性や効率の観点で大変有用ですが、
当該反応を継続的に進行させるためのエネルギー供給法が、コスト・環境負荷の点で課題とな
っています。我々は最近、高活性な多孔性電極を開発し、電気化学的に酵素反応を連続活用で
きることを示しました。電気化学法は再エネ電力を効率的に活用でき安価な系を構築可能であ
ることから、SDGsに資する物質生産/酵素活用技術になると期待しています。

第11講演 トンボ由来の紫外線反射・超撥水物質

国立研究開発法人産業技術総合研究所 生物プロセス研究部門 二橋  亮 氏

日差しに強いトンボの仲間が分泌する紫外線反射ワックスの主成分を同定したところ、他の生
物が産生するワックスと異なり、極長鎖メチルケトンと極長鎖アルデヒド(具体的な機能や性
質は未解明)が主成分であることを発見した。トンボのワックス主成分を化学合成して結晶化
させたところ、強い紫外線反射能と撥水性が再現された。紫外線反射や撥水性を向上させる添
加物として、化粧品分野や塗料組成物としての利用を想定しています。

■申込方法
受講を希望される方は、参加申込Gooleフォームに記載し送信くださるか、
または、受講申込書をメール(sangaku@saitama-j.or.jp)で事務局までお送りください
受講者に、講演を視聴できるURLを開催日までに配信します。
1 Googleフォームによる申込の場合(こちらから申込ください)👇
第3回産学連携技術シーズ発表会(受講申込書)【Googleフォーム版)
2 メールによる申込の場合(こちらの申込を事務局に送信ください)👇
第3回産学連携技術シーズ発表会【生命工学・医療・食品・農業領域】(受講申込書)

 

【シーズ発表会事務局】
 公益財団法人 埼玉県産業振興公社【産学連携支援センター埼玉】
 新産業振興部 産学・知財支援グループ  高 橋
 〒338-0001 埼玉県さいたま市中央区上落合2-3-2 新都心ビジネス交流プラザ3階
 TEL. 048-857-3901  FAX.048-857-3921
 メール sangaku@saitama-j.or.jp

第2回産学連携技術シーズ発表会
【人間工学・AI・ロボット領域】講演動画配信(募集中)

産学連携支援センター埼玉では、大学・研究機関の研究・技術シーズと研究開発型企業が連携し、新たな製品・技術を開発する取り組みとして技術シーズマッチング会を開催します。   第2回産学連携技術シーズ発表会は、人間工学・AI・ロボット領域として産業の実用化が見込める技術シーズを講演します。貴社の製品・技術開発で大学・研究機関から技術指導・共同研究を受けたい企業は、ぜひ受講ください!

〇第2回産学連携技術シーズ発表会【人間工学・AI・ロボット領域】

開催概要

■視聴できる期間

令和5年8月29日(火)~9月7日(木)10日間視聴できます

■視聴方法

講演の視聴を希望される方は、受講申込をお願いします。
受講申込をされた方へ、録画講演を視聴できるURLを限定で配信します
URLは、受講者のメールアドレスに開催前日までにメールでお知らせします。
配信期間中はいつでも聴講可能です。

■参加費  無 料

■定 員    60名

■概 要(講演時間は各20分程度です)

第1講演 人間工学を用いたロボット技術と医療工学への応用

埼玉工業大学工学部機械工学科 教 授  長井  力 氏

人間と機械システムやロボットがお互いを補いながら作業を行う機会が増えています。
人間とロボットが協調するためには、ヒトと機械の特性を理解し応用する必要があります。
このような人間工学の知識を工学に応用することでロボットに新たな付加価値を与えられる可能
性があります。公演では人の運動や技術を評価する手法や人間とロボットが協調して動作する医
療用パワーアシスト装置、生物の構造を参考にした触覚を計測するセンサについて紹介します。

適用分野
医療福祉機器開発、運動評価、バイオメカニクス、触覚センサ、パワーアシスト

第2講演 人間の器用な職人技を伝承・再現するロボット技術

芝浦工業大学システム理工学部機械制御システム学科  桑原 央明 氏

少子高齢化が進む中で、指先の器用な技術を持った職人技の伝承が課題になっています。
この問題を解決するため、人間の指先の力覚情報をロボットにより抽出する技術を応用し、ロボ
ットにより人間の技を再現する方法、またはロボットがその職人技を別の人に伝える方法につい
て研究を進めています。今回は、指先の力の入れ方をロボットが人間から学び別の人に伝える方
法についてご紹介します。

適用分野
農作物、食品など柔軟体を扱う製造業に展開可能です。
特に、お菓子職人など柔らかいものを器用に扱う技をロボットにより実現したいです。
また、介護など人の力の入れ方に工夫のいる作業を自動化することも可能です。

第3講演 荷揺れを自動制御して、荷物を移動させやすくする技術

東京電機大学未来科学部ロボット・メカトロニクス学科 教 授 石川  潤 氏

人とロボットが協働してロープで吊られた荷を揺らさずに協働で運搬するシナリオを想定し、
人とロボットの作業分担のあり方について考察します。
具体的には、ロボット側にインピーダンス制御と制振制御を実装し、人とロボットが協働で吊荷
を運搬するシステムの一構成法を提案し、その性能の評価と解析を行いました。
実験結果から、制振制御を併用することで人間側の制振作業に関する負担を減らすことができる
が、位置決め制御系の性能改善には大きく影響を与えないことがわかりました。

適用分野
荷物を吊り下げて、移動する作業(ロボット、クレーンなど)

第4講演 マスキングテープで、ひらがなやイラストを滑らかに描くための装置

東京電機大学理工学部理工学科 情報システムデザイン学系 准教授 勝本 雄一朗 氏

マスキングテープは塗装の養生用途のみならず、室内の壁面装飾にも用いられています。
マスキングテープは直線を引くことに優れていますが、曲線を引くとシワやネジれが発生して
しまいます。そのため文字や図画を書くことが困難です。本研究は、テープを細かく断裁し、
連続して重ね貼りすることで、曲線を引くことのできるテープディスペンサを開発しました。
本講演では、本装置の開発経緯と実施例について説明いたします。

適用分野
クラフト、室内装飾、美術教育、塗装養生用途など

第5講演 機械学習を用いた自律移動ロボットのための制御パラメータの最適化

東洋大学理工学部機械工学科 准教授 山田 和明 氏

生産性向上のために工場などへの自律移動ロボット(AMR)の導入が進んでいます。
既存の台車を用いる場合、経年劣化などにより実際のAMRと設計者が想定した制御モデルのパラ
メータとの間にはズレが生じるため技術者が調整する必要がありました。本研究では、機械学習
の一種であるベイズ最適化により台車 ーAMRの制御モデルのパラメータを自動的に調整すること
で、AMRの中心位置が目標経路からのズレを低減できることを計算機実験により確認しました。

適用分野
ロボットの制御パラメータの自動的な微調整

第6講演 目的部位のみを局所加温する温熱治療装置、食品加熱解凍装置の開発

東洋大学理工学部機械工学科 准教授 新藤 康弘 氏

電磁波を用いて人体や食品の目的部位のみを局所的に加温する治療システムの開発を進めています。
癌温熱治療や温熱リハビリテーションシステムとして応用したいと考えております。また、超音波
画像による生体内の非侵襲温度計測技術の開発についても着手しております。
ここでは、医工連携で開発した試作装置を用いた加温実験および人体モデルを用いた解析結果を示
し、本研究の有用性を紹介いたします。また食肉を加温した結果についても示します。
医療機器や食品解凍など多分野への発展も期待しております。
適用分野
医療分野、温熱リハビリテーション、食品加工(加熱解凍)など

 

第7講演 IoT機器に搭載可能な超小型モータの開発とその医療応用

日本大学理工学部精密機械工学科 教 授 齊藤  健 氏

研究者は学内の最小加工精度1μmの微細加工が可能な施設を管理しており、シリコン製の超小型
モータやセンサの開発を進めています。静電気力で動作する超小型モータは、2㎜角のサイズで
も60Vの低電圧で150mgの物体を駆動できます。本講演では、開発したモータの有効性を示すた
めに、mmサイズのマイクロロボットへの実装例を紹介します。また、現在取り組んでいる小型
ロボットによる医工連携プロジェクトついても併せて説明します。

適用分野
電機,機械,医薬における微小物体の駆動およびセンシングに使用できます。
具体的には小型IoT機器、精密機器、小型ロボットシステムなどに応用できます。

第8講演 世界中のバリア位置を明らかにするための人とAIの共創プラットフォーム

日本大学文理学部情報科学科 教 授 宮田 章裕 氏

バリアの位置を地図上に可視化したバリアフリーマップは,移動に困難がある人々の安全な移動
と社会参加を促進する重要ツールです。バリアの位置情報は自動配送ロボットの経路決定にも役
立つ可能性があります。しかし,バリア情報収集のためのコストが高く,大半のバリアフリーマ
ップは広範囲のバリア情報を網羅的に提供できていません。本講演では,人とAIが連携すること
により,市民が投稿した写真・歩行データからバリア情報を抽出して地図上に可視化するバリア
フリーマップ生成プラットフォームについて紹介します。

適用分野:福祉,地図・ナビゲーション,自動配送ロボット,CSRを重視する全業界

■申込方法

受講を希望される方は、参加申込Gooleフォームに記載し送信くださるか、
または、受講申込書をメール(sangaku@saitama-j.or.jp)で事務局までお送りください
受講者に、講演を視聴できるURLを開催日までに配信します。
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第2回産学連携技術シーズ発表会(受講申込書)【Googleフォーム版)
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第2回産学連携技術シーズ発表会【材料・化学領域】(受講申込書)

 

【シーズ発表会事務局】
 公益財団法人 埼玉県産業振興公社【産学連携支援センター埼玉】
 新産業振興部 産学・知財支援グループ  高 橋
 〒338-0001 埼玉県さいたま市中央区上落合2-3-2 新都心ビジネス交流プラザ3階
 TEL. 048-857-3901  FAX.048-857-3921
 メール sangaku@saitama-j.or.jp

第1回産学連携技術シーズ発表会
【材料・化学領域】講演動画配信(募集終了)

産学連携支援センター埼玉では、大学・研究機関の研究・技術シーズと研究開発型企業が連携し、新たな製品・技術を開発する取り組みとして技術シーズマッチング会を開催します。第1回産学連携技術シーズ発表会は、材料・化学領域として産業の実用化が見込める技術シーズを講演します。貴社の製品・技術開発で大学・研究機関から技術指導・共同研究を受けたい企業は、ぜひ受講ください!

〇第1回産学連携技術シーズ発表会【材料・化学領域】

開催概要

■視聴できる期間

令和5年7月11日(火)~7月20日(木)10日間視聴できます

■視聴方法

講演の視聴を希望される方は、受講申込をお願いします。
受講申込をされた方へ、録画講演を視聴できるURLを限定で配信します
URLは、受講者のメールアドレスに開催前日までにメールでお知らせします。
配信期間中はいつでも聴講可能です。

■参加費  無 料

■定 員    60名

■概 要(講演時間は各20分程度です)

第1講演 電気不要の感熱型調光材料・感光型調光材料

埼玉工業大学工学部 教 授 木下  基 氏

電気で透過率を制御できるスマートウインドウが、新しい省エネ部材として住宅窓や自動車向け
に採用されているが、高価な透明電極が必須であることや停電時は使用できないなどの課題があ
る。本講演では自ら熱を感じて透過ー不透過の状態が切り替えられる感熱型調光材料や、自ら光
の強度に応じて集光特性が変化する感光型調光材料ついて紹介します。
適用分野:フォトニクス、エレクトロニクス

第2講演 天然ナノ材料を用いた布への消臭性等の機能付与

東京家政大学家政学部 教 授 濱田 仁美 氏

環境に優しい天然ナノ材料(ナノセルロース)を利用した布への消臭性等の新規機能加工法につ
いて解説します。介護や医療の現場のみならず、日常生活においても消臭・抗菌性能は需要の高
い性能となっています。我々の開発した技術では、環境に優しいナノセルロースからなる付与剤
を布等の繊維製品に塗布するだけで、消臭・抗菌性を発揮します。
また、この付与剤は数回の洗濯で吸着した悪臭物質ごと離脱させることができるので、再塗布に
より簡便に消臭・抗菌性を回復させることができます。基布を再利用でき、有害な成分を含まな
い環境に優しい付与剤です。
適用分野:衣料品、インテリア用繊維製品、寝具、衛生製品、クリーニング、洗濯用洗剤

第3講演 ホルムアルデヒドをアルコールに変えるパラジウム触媒

東京電機大学工学部応用化学科 准教授 山本 哲也 氏

アルコールは水素キャリアとして利用されるメタノールのような単純な構造のものから、電子材
料や医農薬およびそれらの中間体のように多品種少量生産されている様々な置換基を持つ複雑な
構造のアルコールまであり、幅広い分野で利用されています。
われわれの開発した有機パラジウム触媒は、ホルムアルデヒドと有機ホウ素化合物からを第一級
アルコールを製造したりフッ素や塩素原子の置換したさまざまなアルコールの製造が可能です。
適用分野:化成品の製造、ホルムアルデヒドの利用・分解

第4講演 縦型高速双ロール鋳造法を用いたアルミニウム合金の
     リサイクル技術の現状と課題

東京電機大学理工学部理工学科機械工学系 准教授 原田 陽平 氏

優れた急冷凝固能を有する縦型高速双ロール鋳造法は、溶質原子の強制固溶や組織の微細化によ
って不純物の無害化に効果を発揮します。現在、本手法を活用したアルミニウム合金のリサイク
ルが期待されています。リサイクル技術の現状と残存する課題等を紹介します。
適用分野:アルミニウム合金板の鋳造、リサイクル、輸送機器など

第5講演 材料表面の超微細加工とナノスケール構造解析

東洋大学理工学部応用化学 教授 片野 諭 氏

次世代材料を支えるナノサイエンスやナノテクノロジーの分野で「表面」の重要性がますます高
まっています。特に表面の構造や化学状態を原子・分子レベルの視点で理解することは、新しい
物質やエネルギーを作り出す上で重要な課題です。本講演では、走査トンネル顕微鏡とよばれる
特別な顕微鏡を使った材料表面の超微細加工とナノスケール構造解析について紹介します。
適用分野:半導体エレクトロニクス、ナノカーボン、化学センサー

第6講演 元素を礎にした新規化学種の発掘

東洋大学理工学部応用化学 教授 佐藤 総一 氏

元素の周期表、第三周期以降のp-ブロック元素は、対応する第二周期元素と比べて非常にユニー
クな反応性や物性を示すことが知られています。中でも中心原子上にオクテットを超えた価電子
を有する高配位化合物が比較的安定に存在するという非常に面白い特徴があります。
本研究室ではこれまで未知の結合形態を有する新規高配位化学種の合成、構造解析、その反応性
についての研究を行っており、有機化学の視点から見て「異常」な分子の発掘に幾つか成功して
まいりました。本講演では、高配位化合物の電子的解釈から始まり、合成、構造解析、ならびに
理論計算に基づく知見なども併せてお話しさせていただきます。
適用分野:有機分子全般

第7講演 カルシウム複塩の材料活用可能性

日本大学生産工学部環境安全工学科 専任講師 亀井 真之介 氏

カルシウム材料は、セッコウ、石灰、セメントを代表に工業分野で広く用いられています。
当研究室では、カルシウム材料の高付加価値化を目指したカルシウム複塩の研究開発を行ってい
ます。一例として、カルシウム複塩のラピドクリカイト(Ca2(CO3)(SO4)・4H2O)の製造手法を紹介
します。建材として活用されているセッコウボードよりも、耐火性、耐強度性、長寿命のラピド
クリカイトボードが開発できるようになるかもしれません。
適用分野:カルシウム材料の有効活用に関心のある企業,
炭酸塩によるCO2固定化に関心のある企業

第8講演 ペーストのメモリーを利用したクラック発生の制御

日本大学理工学部一般教育   中原 明生 氏

高濃度固液混合ペーストは体験した振動や流れの方向を記憶し、その記憶に依存してクラックの
発生しやすさや伝播しやすい方向が決まります(ペーストのメモリー効果)。例えば、振動を記
憶したペーストは振動方向に垂直にクラックが伝播しやすくなり、流れを記憶したペーストは流
れた方向に平行にクラックが伝播しやすくなります。ペーストの記憶を上書きしてクラックの伝
播方向を変更することも可能だし、超音波照射で記憶を消去しクラックを発生しにくくする制御
も可能です。ペーストのメモリー効果はペースト中の固体コロイド粒子間の相互作用に起因する
ことから、近年ペーストに糖類などの紐状高分子を添加することでメモリー効果を強めたり無効
化する手法を開発したので説明します。
適用分野:塗料、化粧品、電子基板、食品、建築資材

第9講演 ダイヤモンド状炭素薄膜コーティングの医療・環境分野への応用

日本工業大学基幹工学部応用化学科 教 授 伴 雅人 氏

ダイヤモンド状炭素(DLC)は、主に炭素と水素からなり、ダイヤモンドに似た性質をもつ薄膜
状の物質です。これまで、耐摩耗性コーティングとして、情報メディアやエンジン部品などにて
実用化されてきました。近年は、お茶やワインのペットボトルの内面コート(耐酸化性)として
も知られるようになっています。さらにこの材料は、生体適合性、耐薬品性、抗菌性などの多彩
な特性をもつことから、これらを活かした新しい分野への適用も進められています。
本講演では、このようなDLC薄膜の新規分野として医療や環境に関わる技術への応用について、
当研究室で得られた研究成果を中心に概説します。
適用分野:医療機器、製薬業界、抗菌材料、環境化学物質、プラスチック業界、
リサイクル、環境ビジネス

第10講演 製品の信頼性向上に有効な接合技術

ものつくり大学技能工芸学部総合機械学科 准教授 平野  聡 氏

製造基盤技術のひとつである溶接・接合技術は製品の信頼性向上に直結する重要な技術です。
比較的新しい接合技術として、摩擦攪拌接合(FSW)という技術があります。この技術は丸棒状
のツールと呼ばれる部材を接合部に押し付けることで、摩擦熱で材料を接合します。材料を溶か
さないため、変形が小さいという特徴があります。また、材料が流動するとういう現象を応用す
ることで、新素材を創製できる可能性もあります。近年ではアルミ合金製の自動車部品などに使
われ始めています。本講演ではFSWの概要と応用例などを概説します。
適用分野:鋳造アルミ合金の接合、銅合金の素材及び製品接合

■申込方法

受講を希望される方は、参加申込Gooleフォームに記載し送信くださるか、
または、受講申込書をメール(sangaku@saitama-j.or.jp)で事務局までお送りください
受講者に、講演を視聴できるURLを開催日までに配信します。
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第1回産学連携技術シーズ発表会【材料・化学領域】(受講申込書)

 

【シーズ発表会事務局】
 公益財団法人 埼玉県産業振興公社【産学連携支援センター埼玉】
 新産業振興部 産学・知財支援グループ  高 橋
 〒338-0001 埼玉県さいたま市中央区上落合2-3-2 新都心ビジネス交流プラザ3階
 TEL. 048-857-3901  FAX.048-857-3921
 メール sangaku@saitama-j.or.jp

【募集終了しました】令和5年度 企業ニーズ提案会のご案内

公益財団法人埼玉県産業振興公社(以下、「公社」)では、企業の皆様が製品開発を進める上で、大学や研究機関との連携により、技術面での課題解決を図ることができるよう、企業と大学・研究機関のマッチング機会を設けています。
このたび、企業側から技術面での課題について、大学・研究機関の産学連携担当者に向けて発表していただく「企業ニーズ提案会」を開催し、解決できる技術を有する大学・研究機関とのマッチングを実施します。大学・研究機関から技術指導や製品評価などを受けたいとお考えの県内の中小企業の皆様の御応募をお待ちしております。
なお、提案会の開催に先立ち、公社コーディネーターが事前ヒアリングや発表のサポートを行わせていただきます。

1.募集案内

「令和5年度企業ニーズ提案会のご案内」(PDFファイル)

■概要

(1) 開催日
   令和5年11月9日(木)14時~(予定)
   (都合がつかない場合には、個別に対応いたします。)
(2) 募集企業数
   5社
(3) 開催方法
   オンライン開催(Zoom)
(4) 参加費
   無料

■内容

大学・研究機関の産学連携担当者を対象として、1社15分程度のプレゼンテーションを実施
(企業ニーズの機密情報には配慮した上で発表していただきます。)

2.応募方法

ニーズ提案会に応募を希望する場合は、企業ニーズ提案会申込書(Excel)をダウンロードし、以下の要件で書類を提出してください。
(1) 提出物
・・・令和5年度企業ニーズ提案会申込書(Excel)
(2) 提出方法
・・・メール、郵送、持参
(3) 提出方法の詳細
・・・ア メールの場合 下記記載のメールに添付すること。
・・・ア 持参の場合 月~金曜日 午前9時から午後5時まで持参すること。
・・・イ 郵送は原則として書留とすること。

3.問合せ先および書類の提出先

下記公益財団法人埼玉県産業振興公社 新産業振興部 産学・知財支援グループに記載の方法で応募、お問い合わせください。

(公財)埼玉県産業振興公社

新産業振興部 産学・知財支援グループ 藤井

〒338-0001 埼玉県さいたま市中央区上落合2-3-2 新都心ビジネス交流プラザ3階

TEL. 048-857-3901 FAX.048-857-3921

メール: sangaku@saitama-j.or.jp

 

【募集終了しました】令和5年度 産学連携による技術開発力向上支援事業研究会参加企業第二次募集<締切:12月20日>

公益財団法人埼玉県産業振興公社では、先進的な技術に関する知見や機器を有する大学と連携して、県内ものづくり企業の技術開発力向上を目指す産学連携による技術開発力向上支援事業を実施します。
その一環として、大学より県内ものづくり企業と連携し得る先進的な研究テーマを広く募集し、審査を行い、4テーマを採択し、研究会設置大学を決定しました。そこで、今回研究会に参加を希望する企業等を広く募集します。下記の募集要項を確認のうえ、ご応募ください。

1.設置研究会

(1)日本工業大学
・・・「室内温熱環境とサーカディアンリズムの改善を目的とした採光装置の提案」
・・・詳細はこちらをご覧ください。
(2)埼玉医科大学
・・・「内視鏡外科時代におけるエルゴノミクスサージカルチェアの開発」
・・・詳細はこちらをご覧ください。
(3)東京電機大学
・・・「多数超小型人工衛星システムの位置制御に関する技術開発研究」
・・・詳細はこちらをご覧ください。
(4)芝浦工業大学
・・・「シェアモビリティのためのMaaSシステムの実証実験」
・・・詳細はこちらをご覧ください。

2.募集概要

「令和5年度産学連携による技術開発力向上支援事業研究会参加企業募集要項」(PDFファイル)

■研究会参加申込

研究会参加を希望する場合は、以下の提出物を用意し、記載されている方法で書類を提出してください。

(1) 提出物
・・・「令和5年度産学連携による技術開発力向上支援事業研究会参加申請書(様式1)」(必須)
・・・「会社案内、カタログ等」(任意)
・・・・※ア~イについて、参加企業(団体、機関)ごとにご提出ください。
・・・ウ 「令和5年度産学連携による技術開発力向上支援事業秘密保持に関する申し合わせ」(必須)
・・・・※ウについて、参加者(個人)ごとにご提出ください。
(2) 提出方法
・・・メール、郵送、持参
(3) 提出期限
・・・令和5年12月20日(水)まで(第二次募集期限)
・・・ア 持参の場合 月~金曜日 午前9時から午後5時まで。
・・・イ 郵送は原則として書留とすること。

.募集期限

令和5年12月20日(水)まで

.事業期間

令和5年8月~令和6年2月28日(水)

.問合せ先および書類の提出先

下記、公益財団法人埼玉県産業振興公社 新産業振興部 産学・知財支援グループに、記載の方法で応募、お問い合わせください。

(公財)埼玉県産業振興公社

新産業振興部 産学・知財支援グループ 藤井

〒338-0001 埼玉県さいたま市 中央区上落合2-3-2 新都心ビジネス交流プラザ3階

TEL. 048-857-3901 FAX.048-857-3921

メール: sangaku@saitama-j.or.jp

 

第1回大学シーズマッチング会in日本大学
オンライン講演動画配信

産学連携支援センター埼玉では、大学・研究機関が有する先進的な研究・技術シーズと研究開発型企業が連携し、新たな製品・技術を開発する取り組みとして技術シーズマッチング会を開催します。第1回は、日本大学工学部から「ライフイノベーション」と「グリーンイノベーション」を包含し連繁する「ロハスイノベーション」によって、人々の健康、持続可能な社会、豊かな自然環境を支える工学部の技術シーズを紹介します。日本大学工学部と連携し、製品開発・技術研究・課題解決を推進したい方は、ぜひ受講ください!

〇令和5年度第1回大学シーズマッチング会in日本大学      【オンライン動画配信】

開催概要

■配信期間

令和5年7月18日(火)~7月27日(木)10日間視聴できます

■受講方法

視聴を希望される方は、受講申込をお願いします。
録画された講演を視聴頂きます。
受講申込をされた方へ視聴用URLをお送りします。
配信期間中はいつでも視聴できます。

■参加費  無 料

■定 員    60名

■概 要

大学シーズマッチング会in日本大学:開催プログラム
(視聴時間は約40分となります)
1 研究概要 ロハス工学の取組について
          工学研究所長 教授 岩城 一郎 氏
ロハス工学とは日本大学工学部の教育・研究のスローガンで、健康で持続可能な社会の実現
を目指したものです。ここでは、ロハス工学の変遷、研究領域について解説するとともに、
令和元年東日本台風で被災したキャンパスの再生プロジェクトについて紹介します。
さらに、SDGsやカーボンニュートラルが提唱されている社会情勢に鑑み、工学のみならず
医療・農林業・福祉など他分野との融合を目指したロハス学への進化を提唱します。
2 研究シーズ紹介
住 環 境 ①縦ログ・パネルログ構法
         建築学科  教授 浦部 智義 氏・機械工学科 専任講師 宮岡 大 氏
平積みが一般的なログ材の活用方法を斬新に変革し、無垢材を縦に合わせてパネル化を目指
したもので、「構造材」・「外装材」・「内装材」・「断熱材」の役割を果たす木質パネル
を基本とする、「縦ログ・パネルログ構法」を紹介します。地場産木材利用、地元大工の参
加など地域経済への波及も考えられます。
また、この構法を普及させる一策として、縦ログ・パネルログの蓄熱効果について、実測調
査とシミュレーション計算によって明らかにします。
水 浄 化 ②エネルギーに依存しない水浄化技術の開発と自立型トイレへの応用
         土木工学科 教授 中野 和典 氏
水を浄化する花壇(ロハスの花壇)の開発で培った技術をトイレ洗浄水を再生する装置(e6s)
に応用しました。水再生装置e6sは、汚物を固形分と水に分け、水は浄化再生します。
非生物学的な処理で水を再生するため微生物を維持するための曝気が不要であり、水を循環
させる最小限の動力(再生可能動力)で稼働します。水再生装置と組み合わせることで、あら
ゆる水洗トイレが電気や上下水道に依存しない持続可能な自立型トイレに生まれ変わります。
エネルギー③地中熱・太陽熱を活用した水蓄熱空調システム
            機械工学科 教授 伊藤 耕祐 氏・機械工学科 専任講師 宮岡 大 氏
キャンパス内のロハスの家群跡地に建設中の施設には、地中熱・太陽熱を活用した水蓄熱空
調システムが導入されます。大気を熱源として熱交換する通常の空調システムでは、熱源温
度が冷房時は高く、暖房時は低くなり効率が低下しますが、このシステムでは蓄熱水を介し
て地中熱(地下水)と太陽熱を利用することで、熱源温度が夏冬共に安定し、高い効率が期
待できます。また、この蓄熱水は、施設屋上に散水すれば植栽への水やりだけでなく気化熱
による冷却効果も期待され、災害時には中水としても活用できます。
今後は改良を進め、広く普及し得るシステムを提案します。
医療・バイオ ④疑似超解像度画像解析手法を用いた生細胞内細胞骨格の実時間観察
         機械工学科 教授 片岡 則之 氏
細胞内には太さ数〜10数nmの太さの繊維状タンパク質アクチンフィラメントが張り巡らされ、
それらが発生する張力、またネットワーク構造体で細胞の形状や機能が維持されています。
我々は、アクチンフィラメントが常に0.2から0.3μmの振幅、3Hz程度の周波数で揺らいでい
ることを見出しました。しかしながらこの振幅は光の空間分解能と同程度です。そこで、画
像処理技術を活用した擬似的な超解像度画像解析システムを独自に構築し、空間解像度を2.5
倍ほど向上させることに成功しました。
ドローン ⑤リモートセンシングを用いた地球環境と人との共生のためのモニタリング
        情報工学科 准教授 中村 和樹 氏
物体に触れずに計測する技術の総称はリモートセンシングと呼ばれ、人工衛星や無人航空機
(UAV)に搭載したセンサから得られるリモートセンシングデータを可視化して、地表で起
こる現象や動物の行動パターンのモニタリング研究に取り組んでいます。
このようなリモートセンシング技術は、地球の最果ての地である南極における氷の変化から
野生鳥獣の発見に至るまで、グローバルな変化からローカルの事象まで様々なものに応用で
きます。

■申込方法

受講を希望される方は、参加申込Gooleフォームに記載し送信くださるか、
または、受講申込書をメール(sangaku@saitama-j.or.jp)で事務局までお送りください
受講者に、講演を視聴できるURLを開催日までに配信します。
1 Googleフォームによる申込の場合(こちらから申込ください)👇
第1回大学シーズマッチング会in日本大学(受講申込書)【Googleフォーム版)
2 メールによる申込の場合(こちらの申込を事務局に送信ください)👇
第1回大学シーズマッチング会in日本大学(受講申込書)

 

【シーズ発表会事務局】
 公益財団法人 埼玉県産業振興公社【産学連携支援センター埼玉】
 新産業振興部 産学・知財支援グループ  高 橋
 〒338-0001 埼玉県さいたま市中央区上落合2-3-2 新都心ビジネス交流プラザ3階
 TEL. 048-857-3901  FAX.048-857-3921
 メール sangaku@saitama-j.or.jp

第1回産学連携技術シーズ発表会
【材料・化学領域】講演動画配信

産学連携支援センター埼玉では、大学・研究機関の研究・技術シーズと研究開発型企業が連携し、新たな製品・技術を開発する取り組みとして技術シーズマッチング会を開催します。第1回産学連携技術シーズ発表会は、材料・化学領域として産業の実用化が見込める技術シーズを講演します。貴社の製品・技術開発で大学・研究機関から技術指導・共同研究を受けたい企業は、ぜひ受講ください!

〇第1回産学連携技術シーズ発表会【材料・化学領域】

開催概要

■視聴できる期間

令和5年7月11日(火)~7月20日(木)10日間視聴できます

■視聴方法

講演の視聴を希望される方は、受講申込をお願いします。
受講申込をされた方へ、録画講演を視聴できるURLを限定で配信します
URLは、受講者のメールアドレスに開催前日までにメールでお知らせします。
配信期間中はいつでも聴講可能です。

■参加費  無 料

■定 員    60名

■概 要(講演時間は各20分程度です)

第1講演 電気不要の感熱型調光材料・感光型調光材料

埼玉工業大学工学部 教 授 木下  基 氏

電気で透過率を制御できるスマートウインドウが、新しい省エネ部材として住宅窓や自動車向け
に採用されているが、高価な透明電極が必須であることや停電時は使用できないなどの課題があ
る。本講演では自ら熱を感じて透過ー不透過の状態が切り替えられる感熱型調光材料や、自ら光
の強度に応じて集光特性が変化する感光型調光材料ついて紹介します。
適用分野:フォトニクス、エレクトロニクス

第2講演 天然ナノ材料を用いた布への消臭性等の機能付与

東京家政大学家政学部 教 授 濱田 仁美 氏

環境に優しい天然ナノ材料(ナノセルロース)を利用した布への消臭性等の新規機能加工法につ
いて解説します。介護や医療の現場のみならず、日常生活においても消臭・抗菌性能は需要の高
い性能となっています。我々の開発した技術では、環境に優しいナノセルロースからなる付与剤
を布等の繊維製品に塗布するだけで、消臭・抗菌性を発揮します。
また、この付与剤は数回の洗濯で吸着した悪臭物質ごと離脱させることができるので、再塗布に
より簡便に消臭・抗菌性を回復させることができます。基布を再利用でき、有害な成分を含まな
い環境に優しい付与剤です。
適用分野:衣料品、インテリア用繊維製品、寝具、衛生製品、クリーニング、洗濯用洗剤

第3講演 ホルムアルデヒドをアルコールに変えるパラジウム触媒

東京電機大学工学部応用化学科 准教授 山本 哲也 氏

アルコールは水素キャリアとして利用されるメタノールのような単純な構造のものから、電子材
料や医農薬およびそれらの中間体のように多品種少量生産されている様々な置換基を持つ複雑な
構造のアルコールまであり、幅広い分野で利用されています。
われわれの開発した有機パラジウム触媒は、ホルムアルデヒドと有機ホウ素化合物からを第一級
アルコールを製造したりフッ素や塩素原子の置換したさまざまなアルコールの製造が可能です。
適用分野:化成品の製造、ホルムアルデヒドの利用・分解

第4講演 縦型高速双ロール鋳造法を用いたアルミニウム合金の
     リサイクル技術の現状と課題

東京電機大学理工学部理工学科機械工学系 准教授 原田 陽平 氏

優れた急冷凝固能を有する縦型高速双ロール鋳造法は、溶質原子の強制固溶や組織の微細化によ
って不純物の無害化に効果を発揮します。現在、本手法を活用したアルミニウム合金のリサイク
ルが期待されています。リサイクル技術の現状と残存する課題等を紹介します。
適用分野:アルミニウム合金板の鋳造、リサイクル、輸送機器など

第5講演 材料表面の超微細加工とナノスケール構造解析

東洋大学理工学部応用化学 教授 片野 諭 氏

次世代材料を支えるナノサイエンスやナノテクノロジーの分野で「表面」の重要性がますます高
まっています。特に表面の構造や化学状態を原子・分子レベルの視点で理解することは、新しい
物質やエネルギーを作り出す上で重要な課題です。本講演では、走査トンネル顕微鏡とよばれる
特別な顕微鏡を使った材料表面の超微細加工とナノスケール構造解析について紹介します。
適用分野:半導体エレクトロニクス、ナノカーボン、化学センサー

第6講演 元素を礎にした新規化学種の発掘

東洋大学理工学部応用化学 教授 佐藤 総一 氏

元素の周期表、第三周期以降のp-ブロック元素は、対応する第二周期元素と比べて非常にユニー
クな反応性や物性を示すことが知られています。中でも中心原子上にオクテットを超えた価電子
を有する高配位化合物が比較的安定に存在するという非常に面白い特徴があります。
本研究室ではこれまで未知の結合形態を有する新規高配位化学種の合成、構造解析、その反応性
についての研究を行っており、有機化学の視点から見て「異常」な分子の発掘に幾つか成功して
まいりました。本講演では、高配位化合物の電子的解釈から始まり、合成、構造解析、ならびに
理論計算に基づく知見なども併せてお話しさせていただきます。
適用分野:有機分子全般

第7講演 カルシウム複塩の材料活用可能性

日本大学生産工学部環境安全工学科 専任講師 亀井 真之介 氏

カルシウム材料は、セッコウ、石灰、セメントを代表に工業分野で広く用いられています。
当研究室では、カルシウム材料の高付加価値化を目指したカルシウム複塩の研究開発を行ってい
ます。一例として、カルシウム複塩のラピドクリカイト(Ca2(CO3)(SO4)・4H2O)の製造手法を紹介
します。建材として活用されているセッコウボードよりも、耐火性、耐強度性、長寿命のラピド
クリカイトボードが開発できるようになるかもしれません。
適用分野:カルシウム材料の有効活用に関心のある企業,
炭酸塩によるCO2固定化に関心のある企業

第8講演 ペーストのメモリーを利用したクラック発生の制御

日本大学理工学部一般教育   中原 明生 氏

高濃度固液混合ペーストは体験した振動や流れの方向を記憶し、その記憶に依存してクラックの
発生しやすさや伝播しやすい方向が決まります(ペーストのメモリー効果)。例えば、振動を記
憶したペーストは振動方向に垂直にクラックが伝播しやすくなり、流れを記憶したペーストは流
れた方向に平行にクラックが伝播しやすくなります。ペーストの記憶を上書きしてクラックの伝
播方向を変更することも可能だし、超音波照射で記憶を消去しクラックを発生しにくくする制御
も可能です。ペーストのメモリー効果はペースト中の固体コロイド粒子間の相互作用に起因する
ことから、近年ペーストに糖類などの紐状高分子を添加することでメモリー効果を強めたり無効
化する手法を開発したので説明します。
適用分野:塗料、化粧品、電子基板、食品、建築資材

第9講演 ダイヤモンド状炭素薄膜コーティングの医療・環境分野への応用

日本工業大学基幹工学部応用化学科 教 授 伴 雅人 氏

ダイヤモンド状炭素(DLC)は、主に炭素と水素からなり、ダイヤモンドに似た性質をもつ薄膜
状の物質です。これまで、耐摩耗性コーティングとして、情報メディアやエンジン部品などにて
実用化されてきました。近年は、お茶やワインのペットボトルの内面コート(耐酸化性)として
も知られるようになっています。さらにこの材料は、生体適合性、耐薬品性、抗菌性などの多彩
な特性をもつことから、これらを活かした新しい分野への適用も進められています。
本講演では、このようなDLC薄膜の新規分野として医療や環境に関わる技術への応用について、
当研究室で得られた研究成果を中心に概説します。
適用分野:医療機器、製薬業界、抗菌材料、環境化学物質、プラスチック業界、
リサイクル、環境ビジネス

第10講演 製品の信頼性向上に有効な接合技術

ものつくり大学技能工芸学部総合機械学科 准教授 平野  聡 氏

製造基盤技術のひとつである溶接・接合技術は製品の信頼性向上に直結する重要な技術です。
比較的新しい接合技術として、摩擦攪拌接合(FSW)という技術があります。この技術は丸棒状
のツールと呼ばれる部材を接合部に押し付けることで、摩擦熱で材料を接合します。材料を溶か
さないため、変形が小さいという特徴があります。また、材料が流動するとういう現象を応用す
ることで、新素材を創製できる可能性もあります。近年ではアルミ合金製の自動車部品などに使
われ始めています。本講演ではFSWの概要と応用例などを概説します。
適用分野:鋳造アルミ合金の接合、銅合金の素材及び製品接合

■申込方法

受講を希望される方は、参加申込Gooleフォームに記載し送信くださるか、
または、受講申込書をメール(sangaku@saitama-j.or.jp)で事務局までお送りください
受講者に、講演を視聴できるURLを開催日までに配信します。
1 Googleフォームによる申込の場合(こちらから申込ください)👇
第1回産学連携技術シーズ発表会(受講申込書)【Googleフォーム版)
2 メールによる申込の場合(こちらの申込を事務局に送信ください)👇
第1回産学連携技術シーズ発表会【材料・化学領域】(受講申込書)

 

【シーズ発表会事務局】
 公益財団法人 埼玉県産業振興公社【産学連携支援センター埼玉】
 新産業振興部 産学・知財支援グループ  高 橋
 〒338-0001 埼玉県さいたま市中央区上落合2-3-2 新都心ビジネス交流プラザ3階
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 メール sangaku@saitama-j.or.jp

第6回産学連携技術シーズ発表会
【農業・食品・化粧品に利用される技術】  講演動画配信:受講者限定版

産学連携支援センター埼玉では、大学・研究機関の研究・技術シーズと研究開発型企業が連携し、新たな製品・技術を開発する取り組みとして技術シーズマッチング会を開催します。   第6回産学連携技術シーズ発表会は、農業・食品・化粧品に利用される技術として産業の実用化が見込める研究シーズを講演します。
大学・研究機関と連携し、貴社の製品・技術開発を推進したい企業の受講をお待ちしています。

〇第6回産学連携技術シーズ発表会【農業・食品・化粧品に利用される技術】

開催概要

■視聴できる期間

令和5年3月20日(月)~3月29日(水)10日間視聴できます
You Tubeを活用し視聴申込をされた方へ限定配信します

■視聴方法

視聴を希望される方は、受講申込をお願いします。
受講申込をされた方へ、講演録画を視聴できるURLを限定で配信します
URLは、受講者のメールアドレスに開催前日までにメールでお知らせします。
配信期間中はいつでも聴講可能です。

■参加費  無 料

■定 員    60名

■概 要(講演時間は各20分程度です)

第1講演 微生物の有効利用について

埼玉工業大学 工学部生命環境化学科 教 授 秦田 勇二 氏

地球上には約300万種類の微生物が存在しています。しかしながら、これまでに機能が調べられて
いる微生物は僅か1%であり、残り99%は能力未知の微生物たちです。人類は(僅か1%に含ま
れる)微生物を利用することで、お酒、ヨーグルト、パン、味噌、醤油などの食品を作ったり、
抗生物質などの医薬品を開発してきました。
したがって、いまだ手付かず「99%」の微生物がスクリーニング源だと判断すると、人々の生活
をさらに豊かにしてくれる微生物の発見が大きく期待できます。
私どもの研究室では、そのような(一部は企業からのリクエストに応える能力を持つ)有用な
微生物(或いはそれが持つ有用遺伝子・酵素など)を日々探索しています。
講演では、その研究事例を紹介します。
【利用に適用している分野・用途・業界】
食品、飲料、医薬品、化粧品、ハウスホールドケア用品、バイオエネルギー、抗菌、環境改善、
農業・産業廃棄物の有効利用など

第2講演 減塩パンの製造方法について      

東京家政大学 栄養学部栄養学科 教 授 鍋谷 浩志 氏

減塩が、高血圧症などの生活習慣病や胃がんの予防に効果があることは良く知られています。
しかしながら、日本人の成人 1 日の食塩の平均摂取量は、WHO や厚生労働省の摂取目標基準
より多く、健康維持のためには、塩摂取量を控える必要があるとされています。
一方、通常の食パンは、一斤あたり食塩が 5g 程度含まれており、食塩の主要な摂取源となって
います。このため、パン類の食塩含量の低減化が強く要望されています。
そこで、本研究では、食塩の使用量を減らす一方で糖質を添加することにより、パンのおいしさ
(食感を含む)をなるべく維持した食パンの製造方法を開発しました。
講演では、その製造方法を紹介します。
【利用に適用している分野・用途・業界】
製粉、製パン企業・ホームベーカリー(家電)

第3講演 パンや麺類の食感などを制御する技術について      

東京電機大学 理工学部理工学科生命科学系 助 教 高橋 俊介 氏

パンの体積の増大、パンや麺類の弾力性の向上、小麦粉の白色化効果など小麦粉の二次加工に
小麦由来のリポキシゲナーゼ酵素は重要な役割を果たすことが知られています。
これまでリポキシゲナーゼは小麦胚芽から単離されていたが、希少な成分であることから、
存在量が少なく、大量に生産することができなかった。この課題を解決するため、
本研究ではパン酵母を用いてイネ科植物リポキシゲナーゼを発現及び抽出した。
これによりリポキシゲナーゼが小麦粉に与える影響の評価や小麦粉の二次加工を促進させるこ
とが可能になった。
【利用に適用している分野・用途・業界】
食品業界など

第4講演「竹」抽出物及び免疫賦活組成物並びにそれらの製造方法について

東京電機大学 理工学部理工学科生命科学系 特定教授 椎葉  究 氏

この研究では、竹由来成分により抗酸化性、血しょうコレステロール上昇抑制、免疫賦活作用
効果などの生理活性効果を見出しました。健康食品素材や化粧品への利用、更に飼料への利用
が期待できる技術です。
濃硫酸や濃アルカリ、有機溶媒、塩類などを用いることなく、減圧マイクロ波処理、蒸圧処理
と酵素処理の組合せにより、生理機能性を有するヘミセルロース成分組成物を容易に調製する
ことが可能です。
【利用に適用している分野・用途・業界】
1 抗菌・抗ウィルス作用、抗酸化、老化防止作用、UVカット作用による化粧品原料
2 強い抗酸化性、低級脂肪酸を産生する腸内細菌の活性化作用により脂質代謝の改善や
免疫作用の改善作用による健康食品分野
3 竹細胞組織成分が乳酸菌の生育を促進。ペットの健康促進機能をもつ飼料
4 竹細胞組織成分のバイオレメデーション促進効果による環境汚染物質の分解剤

第5講演 有用タンパク質の増産を目指した新規エピトープタグの開発

日本大学 生物資源科学部 准教授 舛廣 善和 氏

近年、洗剤のなかに含まれる分解酵素や医療に使用される組換え体製剤(抗体薬、インスリン
や成長ホルモンなどのペプチド性ホルモン等)などの有用組換え体タンパク質が社会的に大き
く貢献しています。さらにこの分野では、高機能化した組換え体の開発も盛んです。
しかし、これらが実用化され、多くの人に利用されるためには低価格での販売が重要です。
そのためには大量に発現することが望まれます。組換え体産生では翻訳後修飾が重要な場合、
真核生物の利用が望ましいが、発現後の分解により低産生となる場合がありました。
本研究では、真核細胞内で強力な分解耐性能(主にプロテアソーム)を発揮する『スタビロン
タグ』を開発しました。講演では、その開発事例を紹介します。
【利用に適用している分野・用途・業界】
有用タンパク質の増産、洗剤に含まれる高機能酵素の量産、再生医療に使用する高機能タン
パク質、抗体薬の産生、栄養源のタンパク質の産生・化粧品、製薬、食品、農業

■申込方法

受講を希望される方は、参加申込Gooleフォームに記載し送信くださるか、
または、受講申込書をメール(sangaku@saitama-j.or.jp)で事務局までお送りください
受講者に、講演を視聴できるURLを開催日までに配信します。
1 Googleフォームによる申込の場合(こちらから申込ください)👇
第6回産学連携技術シーズ発表会(受講申込書)【Googleフォーム版)
2 メールによる申込の場合(こちらの申込を事務局に送信ください)👇
第6回産学連携技術シーズ発表会【農業・食品・化粧品に利用される技術】(受講申込書)

 

【シーズ発表会事務局】
 公益財団法人 埼玉県産業振興公社【産学連携支援センター埼玉】
 新産業振興部 産学・知財支援グループ  高 橋
 〒338-0001 埼玉県さいたま市中央区上落合2-3-2 新都心ビジネス交流プラザ3階
 TEL. 048-857-3901  FAX.048-857-3921
 メール sangaku@saitama-j.or.jp

第2回大学シーズマッチング会in埼玉県立大学
オンライン講演動画配信

産学連携支援センター埼玉では、大学・研究機関が有する先進的な研究・技術シーズと研究開発型企業が連携し、新たな製品・技術を開発する取り組みとして技術シーズマッチング会を開催します。第2回医療系大学で優れた研究実績を有する埼玉県立大学から産業への実用化等が見込まれる技術シーズを紹介します。大学と連携し、製品開発・技術研究・課題解決を推進したい方は、ぜひ受講ください!

〇令和4年度第2回大学シーズマッチング会in埼玉県立大学【オンライン動画配信】

開催概要

■配信期間

令和4年12月5日(月)~12月16日(金)12日間視聴できます

■受講方法

視聴を希望される方は、受講申込をお願いします。
録画された講演を視聴頂きます。
受講申込をされた方へ視聴用URLをお送りします。
配信期間中はいつでも視聴できます。

■参加費  無 料

■定 員    60名

■概 要

第1講演 PHR(Personal Health Record)を用いたロコモ・フレイル予防
埼玉県立大学保健医療福祉学部共通教育科 准教授 山田 恵子 氏

高齢化率が世界一の日本では、健康寿命の延伸が必須で、要介護とかかわりの深いロコモティブシンドロームやフレイル対策が重要です。日常生活の動きや歩行速度から、ロコモ・フレイル予防に役立つ身体機能項目を見つけて、一般の皆様の日々の生活に役立ててもらう研究を進めています。また同時に、身体機能のデータを医療(診察等)につなげられるような仕組みを作る研究を行っています。
産業分野:情報通信業、生活関連サービス等、医療福祉、金融業、その他サービス業等
適用用途:IT関連会社、画像(カメラ、動画等)関連、衣服、老人ホーム、保険会社等

 

第2講演 地域でケアを担う職種の人材育成とそれに伴うサービス提供の提案
埼玉県立大学保健医療福祉学部看護学科 教授 林 裕栄 氏

地域で働く看護職(訪問看護師・特養などの施設看護師)や介護職など多様なケアラー(外国人材や一般住民含む)がやりがいと達成感、誇りをもって、活き活きと働き続けられる環境づくりを提供するために、①教育体系の構築、②安心・安全なケア体制づくり(カスタマーハラスメント対策を含む)、③多様な人材の活用、④福祉機器・用具の活用によるケア負担の軽減などをもとに安心してケアが提供できる環境の確保を目指して研究しています。これにより療養者とその家族が安心安全なケアを受けることができることを願っています。
産業分野:医療福祉、介護機器、外国人材、教育、学習
適用用途:人材派遣、シルバー人材、外国人材、教育研修、経営管理、コンサルディング、情報サービス

 

第3講演 膝関節疾患の発症と運動療法の効果検証
埼玉県立大学保健医療福祉学部理学療法学科 教授 金村 尚彦 氏

変形性膝関節症は、関節軟骨の磨耗などの病理学的変化と疾患の進行として肥満、膝関節不安定性などがリスク要因として挙げられます。変形性膝関症に対し、生体力学においては、過度なメカニカルストレスの蓄積と身体活動における質的変化や関節軟骨の破壊プロセスを探索しています。また、運動により関節軟骨の保護が可能であるのかなど、これまでの研究成果を紹介します。
産業分野:ヘルスケア
適用用途:運動解析

 

第4講演 高齢者の動きの巧みさを生みだす体操と計測技術
埼玉県立大学保健医療福祉学部理学療法学科 准教授 小栢 進也 氏

状況に合わせて自在に体を動かすには無駄な力を抜いて全身を協調させた運動が必要です。膝など体の痛みによりこわばった運動から滑らかな運動へと変えるために、高齢者への体操指導や運動意欲向上に向けた啓蒙活動を行っています。さらに、運動中に体の中で生じる、「筋の働き」「関節での力の伝達」「軟骨へのストレス」など外から見えない現象を筋電図・力学動作測定・筋骨格シミュレーションにより可視化し、運動の巧みさを判定する研究を行っています。効果的な運動の開発、機能的な衣服や靴の開発を目指しています。
産業分野:医療、介護、スポーツ、ヘルスケア、ファッション
適用用途:高齢者用靴、サポーター、ウェア、スポーツ・福祉施設、高齢者向け体操指導

 

第5講演 呼吸筋と胸の動きに着目した評価・トレーニング支援機器開発
                (肺機能単体を超える呼吸機能の改善)
埼玉県立大学保健医療福祉学部理学療法学科 准教授 木戸 聡史 氏

呼吸機能は、高齢者・障害者の持久力向上とスポーツのパフォーマンス向上において、共通の必須要素です。従来の医学的アプローチ(肺機能向上)に加えて、呼吸筋と呼吸運動に対するアプローチにより良質な呼吸が獲得できれば、更なる持久力向上が付加されることで健康寿命延伸に寄与できます。これらの課題に対して、本研究室では呼吸筋・呼吸運動の評価・トレーニング支援を計測機器システム開発とアプリケーション開発の面から実施しており、共同研究開発できる企業とのマッチングを期待しています。
産業分野:ヘルスケア・医療機器・ソフトウェア・研究機器・電気電子機器
適用用途:ヘルスケア・介護予防・スポーツ・リハビリテーション・教育機関(医療)・研究機関

 

第6講演 障害予防のための新コンセプトによる
                  靴の中敷き(インソール)の開発
埼玉県立大学保健医療福祉学部理学療法学科 助教 清水 新悟 氏

人間の歩行には、正常な歩行と異常な歩行が存在し、異常な歩行は様々な病気を引き起こす要因となります。この異常歩行は、人間の一番下に存在する足部の動きが関係し、足部の動きが異常だと膝や腰に連鎖して悪い影響を及ぼします。この異常な足部の動きを補正するのに近年、インソールが使用されることが見受けられます。今回は、インソールが自動的に形状を変化し、正常歩行へ導く、全く新しい理論の靴インソールを開発します。
産業分野:スポーツ工学領域、福祉工学領域
適用用途:スポーツメーカー、医療機器メーカー、靴メーカー、ロボット関係企業、義足の足部開発関係企業

 

第7講演 昼間の活動と夜間睡眠の関係
            -子どもから高齢者の睡眠と健康を考える-
埼玉県立大学保健医療福祉学部作業療法学科 教授 久保田 富夫 氏

私たちは、これまでの研究で、在宅高齢者の昼間の活動と夜間の睡眠の関係について研究を行い、日本睡眠学会や日本時間生物学会で発表してきました。高齢者は病気などの影響で、ベッドで過ごす時間が長いことが特徴で夜間睡眠に影響を及ぼす方もいます。さらに、夜間にトイレに起きてしまい、再度眠りにつくのが難しい問題もあります。私はこれまで、「学生はなぜ授業中眠くなるのか」「睡眠の不思議」などの講演や睡眠準備体操の開発などを行い、睡眠と健康の問題に取り組んでおります。
産業分野:健康関連分野(睡眠関連)、健康教育(学校)、高齢者施設などの健康管理領域
適用分野・用途・業界:健康関連用品の開発・性能テストなど、学校・自治体などの学習環境や睡眠時間管理の分野、介護支援業界など

 

第8講演 デジタルトランスフォーメーション時代における
                  高齢者への支援プログラム開発
埼玉県立大学保健医療福祉学部社会福祉子ども学科社会福祉学専攻 准教授 小川 孔美 氏

デジタルトランスフォーメーション時代において、多分野が急速にデジタル化され、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させる取組が進んでいます。一方で、インターネットやコンピューターを使える人と使えない人との間に生じる情報格差(デジタルデバイド)は着実に進み、多くの高齢者が排除されつつある課題が色濃くなっています。そこで、本研究では、高齢者のデジタルスキル向上のための地域における支援システム開発及び心豊かな楽しい暮らしを営むためのプログラムについて考案、開発することを目的としています。
産業分野:通信機器・音響・映像機器 、コンピュータ・ネットワーク・アプリケーション 、情報サービス・金融・保険・住宅・建物・不動産・福祉・ケア・家具&福祉用具・レジャー・スポーツ・音楽・教育・人材派遣
適用用途・業界:ソフトウエア、サービス・インフラ(フード、ホテル、アミューズメント・レジャー、教育等)、金融、商社、小売

 

第9講演 電子顕微鏡を用いた細胞診検査法の開発
埼玉県立大学保健医療福祉学部健康開発学科検査技術科学専攻 准教授 矢野 哲也 氏

細胞診検査はパパニコロウ染色標本を光学顕微鏡にて観察し、がんなどの異常細胞を判定する検査です。簡便で安価な検査であり、検診から推定診断まで広く普及しています。しかし、光学顕微鏡での形態学的解析では分からないことも多く、分解能の高い電子顕微鏡を用いた補助的観察によって、より精度の高い検査を行うことを目指し研究しています。
産業分野:医療、生物学的研究
適用用途:電子顕微鏡を用いた細胞診検査判定機器の開発、普及

 

第10講演 超⾼齢社会に対応する歯ブラシのデザインと
               口腔機能向上エクササイズアプリ開発
               ~積極的な⼝腔保健⾏動啓発戦略~
埼玉県立大学保健医療福祉学部健康開発学科口腔保健学科学専攻 助教 久保田 チエコ 氏

高齢になると身体機能・口腔機能や認知機能の低下が見られ、口腔セルフケアを継続する事は難しくなります。以下、3つの口腔セルフケアを促進・継続させる有効な手段の開発に取り組んでいます。①歯磨きを促すポスター作り②誰もが口腔セルフケアを容易にする口腔ケアグッズのデザイン③口腔機能を保つための、口腔体操エクササイズ(主に嚥下機能向上)のアプリ作成。
活用分野:高齢者・障がい者施設、自宅
産業分野:アプリ作成業界、製造領域、口腔保健領域、介護領域
適用業界:IT業界、口腔衛生用具業界

 

■申込方法

受講を希望される方は、参加申込Gooleフォームに記載し送信くださるか、
または、受講申込書をメール(sangaku@saitama-j.or.jp)で事務局までお送りください
受講者に、講演を視聴できるURLを開催日までに配信します。
1 Googleフォームによる申込の場合(こちらから申込ください)👇
第2回大学シーズマッチング会in埼玉県立大学(受講申込書)【Googleフォーム版)
2 メールによる申込の場合(こちらの申込を事務局に送信ください)👇
第2回大学シーズマッチング会in埼玉県立大学(受講申込書)

 

【シーズ発表会事務局】
 公益財団法人 埼玉県産業振興公社【産学連携支援センター埼玉】
 新産業振興部 産学・知財支援グループ  高 橋
 〒338-0001 埼玉県さいたま市中央区上落合2-3-2 新都心ビジネス交流プラザ3階
 TEL. 048-857-3901  FAX.048-857-3921
 メール sangaku@saitama-j.or.jp

第1回大学シーズマッチング会in東京電機大学    講演動画配信:受講者限定版

産学連携支援センター埼玉では、大学・研究機関の研究・技術シーズと研究開発型企業が連携し、新たな製品・技術を開発する取り組みとしてシーズマッチング会を開催します。第1回は、工科系大学で優れた研究実績を有する東京電機大学から産業への実用化が見込まれる技術講演及び講演された先生の研究室を紹介します。大学と連携し、製品開発・技術研究を推進したい企業は、ぜひ受講ください!

〇第1回大学シーズマッチング会in東京電機大学

開催概要

■視聴できる期間

令和4年11月1日(火)~11月10日(木)10日間視聴できます
You Tubeを活用し視聴申込をされた方へ限定配信します

■視聴方法

視聴を希望される方は、受講申込をお願いします。
受講申込をされた方へ、講演録画を視聴できるURLを限定で配信します
URLは、受講者のメールアドレスに開催前日までにメールでお知らせします
配信期間中はいつでも聴講可能です

■講演時間 講演は、各講演ごとに視聴できる形式です。1講演約15~20分です。

■参加費  無 料

■定 員    60名

■概 要

第1講演 マルチメディアコンピューティング技術に関する研究紹介
(1)コンテンツ関連:マルチメディアコンテンツの生成・解析技術
(2)IoT関連:マルチメディアデータの収集・蓄積技術、分析・活用技術

              システムデザイン工学部情報システム工学科 教 授 阿倍 博信 氏
コンテンツ関連として、SNS、動画共有サービス、イラスト投稿サービスなどの各種サービスで扱う画像、イラスト、映像、音楽、レシピ、メッセージなどのマルチメディアコンテンツの生成・解析技術に取り組んでいます。また、IoT関連として、監視カメラやスマートフォンなどのIoTデバイスが生成した映像、音声、テキストなどのマルチメディアデータの収集・蓄積技術、分析・活用技術にも取り組んでいます。
【適用される分野・用途・業界】
・ディープラーニングによる駐車場の監視システム
・口調変換を用いた親和性と理解性の高い対話システムの構築
・異常行動の視覚化(MIST利用)

第2講演 XR技術を利用した行動変容のための人間行動計測技術

                      システムデザイン工学部 教 授 柴田 滝也  氏
地域活性化等の行動変容を起こすために、観光地などでは新たに建造物・工作物を設置する例が多数あります。ただ、リアルな物を設置すると設置や管理運営にコストがかかり持続的ではありません。そこで、設置・運営コストがかからない仮想的なAR黒板システムや映像内の人間を消す隠消現実システム等のXR技術を用いた情報提示システムを構築しました。
XR技術による行動変容の有無を評価のためのIoTカメラを用いた歩行者数計測・歩行軌跡等のシステムも構築しています。

【適用される分野・用途・業界】
・IoTカメラと姿勢推定技術(OPENPOSE)を用いた人数計測システムの計測
・AR技術を用いたソーシャルプレゼンスの構築法

第3講演 第一次産業における屋内外IoT利活用
               プラットフォームに関する研究

             システムデザイン工学部情報システム工学科 准教授 松井 加奈絵 氏
人手不足が叫ばれている第一次産業において、IoTといったネットワークに対応のデバイスから得られるリアルタイムデータを活用することにより、より効率的な管理を行うことで生産性を高める必要があります。しかしながら第一次産業が盛んな現場では無線ネットワークが利用できない等、データ利活用ための環境が整っていない場合があります。本研究室ではこのようなIoT、データ利活用を行うための環境導入をプロセス化し、共有する知識を体系化する研究を地方自治体、地域商社とともに行っています。実例として農業生産性を高めるIoT研究では、簡単なカスタム化で短期間で使用環境に対応できる技術等があります。
【適用される分野・用途・業界】
・IoTプラットフォームを用いたデータ計測、収集、蓄積、解析、活用
・IoTプラットフォームを用いたアプリケーション、システムの提案、実装、評価
・地域のスマート化を目的としたデータ連携プラットフォーム・デジタルマーケットプレイス

第4講演 制御理論のメカトロニクス機器への応用

               未来科学部ロボット・メカトロニクス学科 教 授 石川  潤 氏
ロボットをはじめとする機械システムへの制御理論の応用を研究しています。主要な研究テーマは、人と触れ合うロボットの制御技術(FA、福祉メカトロニクス、パワーアシスト)、自動運転支援システム、ディープラーニング(インテリジェントビルの消費電力予測、自動運転、機械システムの故障予兆診断)、生物模倣ロボット、クレーンの揺れ止め、ナノスケールサーボなどのモーションコントロールです。
【適用される分野・用途・業界】
・快適で安心な人間の生活を支援する機械システムのモーションコントロール
・超高精度(ナノスケール)の位置決め制御技術
・人間が取扱えない危険なものや重いものを扱う重機、人間を癒し、生活を支援/ふれあいを伴う機会システム技術

第5講演 ハイパースペクトル画像認識とその実応用

              システムデザイン工学部情報システム工学科 准教授 小篠 裕子 氏
ハイパースペクトルカメラは次世代にコモデティ化が期待されるセンサのひとつです。本研究室では、一般的に広く用いられているRGB画像によるコンピュータビジョン技術で、実現困難であった様々な課題について、100バンド以上の可視光・非可視光情報を取得できるハイパースペクトル画像を利用した解決手法を検討し提案しています。特に、たったの1ピクセルの情報から物体や人の手を認識する画素毎分類の研究について多くの成果を挙げています。例えば、動物の眼で見た世界、他人の眼から自分、他人の認識と自分の認識の違いなど機械学習・パターン認識×コンピュータビジョンを用いてモデル化する研究をしています。
【適用される分野・用途・業界】
・疑似的視覚拡張分野(他人の眼で自分を見る)
・視点変換分野(動物の眼で世界を見る)
・マルチモーダルインタラクション分野
(画像、音声、自然言語を用いてロボットとのコミュニケーションの在り方を模索する等)

■申込方法

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第1回大学シーズマッチング会in東京電機大学(申込書)パンフレット

 

 

【シーズ発表会事務局】
 公益財団法人 埼玉県産業振興公社【産学連携支援センター埼玉】
 新産業振興部 産学・知財支援グループ  高 橋
 〒338-0001 埼玉県さいたま市中央区上落合2-3-2 新都心ビジネス交流プラザ3階
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産学連携技術シーズ発表会(生命工学分野) 国立研究開発法人産業技術総合研究所    講演動画配信:受講者限定版

産学連携支援センター埼玉では、大学・研究機関の研究・技術シーズと研究開発型企業が連携し、新たな製品・技術を開発する取り組みとして技術シーズマッチング会を開催します。本技術シーズ発表会は、産総研の生命工学分野で産業の実用化が見込める技術シーズを講演します。産総研と連携し、貴社の製品・技術開発を推進したい企業の受講をお待ちしています。

〇産学連携技術シーズ発表会(生命工学分野)         【国立研究開発法人 産業技術総合研究所】

開催概要

■視聴できる期間

令和4年10月11日(火)~10月20日(木)10日間視聴できます
You Tubeを活用し視聴申込をされた方へ限定配信します

■視聴方法

視聴を希望される方は、受講申込をお願いします。
受講申込をされた方へ、講演録画を視聴できるURLを限定で配信します
URLは、受講者のメールアドレスに開催前日までにメールでお知らせします。
配信期間中はいつでも聴講可能です。

■参加費  無 料

■定 員    60名

■概 要

第1講演 溶液中における1分子動態・分子間相互作用の定量技術【20分】  
                                産業技術総合研究所 バイオメディカル研究部門    佐々木 章 氏

分子の拡散による蛍光シグナルの揺らぎを解析する、蛍光相関分光法を基礎とした様々な関連法を駆使し、1分子のサイズや数、相互作用を溶液中や生きた細胞内で定量している。電気泳動で得られるような情報を分子が機能するその場で取得できる点が強みである。また、分子の濃度を検出分子数から(分子量の情報や検量線不要で)絶対定量する技術を持っている(特許6590244号)
【用途】タンパク質や核酸分子の定量、化粧品、医薬品等に用いられるナノサイズの生体粒子・材料の品質管理、細胞内相互作用解析
【業界】製薬、化学、材料、バイオテクノロジー

第2講演 抗菌性を発揮する骨再生材料【20分】      
                                産業技術総合研究所 健康医工学研究部門            杉浦 悠紀 氏

超高齢社会を迎えるにあたり、骨格系の維持、これの再生の重要性が増大している。現行の骨補填材は、骨再生を促すことが出来る一方で、術後感染症のリスクを高めることから、高齢者への適応を躊躇せざるを得なかった。本技術は、骨補填材の母材と抗菌剤を独自技術で複合化させることにより、高い骨再生はそのままに、術後感染症抑制機能を発揮し、これまで適応外の症例への適応が期待される。
【適用分野・用途・業界】口腔外科、整形外科・骨補填材、骨再生材料・医用材料(生体材料)

第3講演 腸内細菌を利用したアワビの成長促進技術【20分】      
                               産業技術総合研究所 生物プロセス研究部門          伊藤 英臣 氏

海藻を主食とするアワビの腸内から、様々な海藻多糖類を旺盛に分解できる新種細菌を発見した。発見した優れた海藻多糖類分解細菌をプロバイオティクスとしてアワビ稚貝に与えたところ、生残率と成長速度が上昇した。このことは腸内細菌を利用することがアワビの飼育期間を短縮する有効な養殖技術となる可能性を示している(日刊工業新聞2020年9月24日掲載)。
本技術に関連して特許2件(特開2020-80741, 特開2021-52640)を出願した。
【適用分野・用途・業界】海藻の効率的な分解、海藻食生物の養殖、水産業、養殖業

第4講演 電気化学エネルギーを用いる酵素反応の活用技術【20分】       
               産業技術総合研究所 生物プロセス研究部門           三重 安弘 氏

医薬等の合成において、酵素反応を利用することは特異性や効率の観点で大変有用だが、当該反応を継続的に進行させるためのエネルギー供給法が、コスト・環境負荷の点で課題となっている。当研究我部門では、高活性な多孔性電極を開発し電気化学的に酵素反応を連続活用できることを示した。電気化学法は再エネ電力を効率的に活用でき安価な系を構築可能であることから、SDGsに資する物質生産/酵素活用技術になると期待している。
【適用分野・用途・業界】製造、エネルギー、環境:物質生産、エネルギー変換(電池)、汚染物質変換

第5講演 トンボ由来の紫外線反射・超撥水物質【20分】
                               産業技術総合研究所 生物プロセス研究部門          二橋  亮 氏

日差しに強いトンボの仲間が分泌する紫外線反射ワックスの主成分を同定したところ、他の生物が産生するワックスと異なり、極長鎖メチルケトンと極長鎖アルデヒド(具体的な機能や性質は未解明)が主成分であることを発見した。トンボのワックス主成分を化学合成して結晶化させたところ、強い紫外線反射能と撥水性が再現された。紫外線反射や撥水性を向上させる添加物として、化粧品分野や塗料組成物としての利用を想定している。
【適用分野・用途・業界】化粧品、塗装等

第6講演 構造情報を利用した有用タンパク質のデザイン【20分】 
              産業技術総合研究所 生物プロセス研究部門          安武 義晃 氏

蛋白質(酵素)の立体構造情報を取得し、蛋白質が機能する仕組みについて詳しく調べている。またこれら情報に基づいた変異導入を行うことで蛋白質の活性や基質特異性を変化させ、希少物質の生産や物質定量検出等に役立つ改変蛋白質のデザインを行っている。生物は実に多彩な蛋白質を持っていますがそのほとんどは未活用である。蛋白質の力をもっと社会に役立てたいとの信念で研究を進めている。
【適用分野・用途・業界】 産業用酵素、物質生産、物質検出

第7講演 ヒト血清中のα1-酸性糖タンパク質の発光定量法【20分】 
              産業技術総合研究所 バイオメディカル研究部門    蟹江 秀星 氏

α1-酸性糖タンパク質(AGP)は、癌や心疾患などの病状の指標となる血中バイオマーカーの一つである。臨床検査を見据えた、より簡便・迅速なAGP定量法が模索される中、ヒト血清にウミホタルの発光物質(ウミホタルルシフェリン)を混合することで、ヒト血清に含まれるAGP量を発光量から調べられることを見出した。現在、検出感度や定量精度の向上、ヒトでない哺乳類のAGPの発光定量法の実現を目指して研究を進めている。
【適用分野・用途・業界】 ヒトやその他の哺乳類(ペット・家畜)の臨床検査

第8講演 医療の自動化・遠隔化を目指したロボット支援技術【20分】
              産業技術総合研究所 健康医工学研究部門           津村 遼介 氏

少子高齢化に伴う医療従事者の働き手世代の減少によって、現状の医療サービスの質を担保することが困難になる未来が想定されている。そこで医療の自動化・遠隔化を促進するべく、超音波検査や聴診、穿刺治療等を対象にロボットを活用した支援技術の開発を進めている。これまでに3Dカメラを用いた医用器具の配置位置の推定技術や安全性を担保しつつ任意の力で器具を接触させる機構、深層学習を用いた診断画像の探索技術の開発などを横断的に行なってきており、今回超音波検査及び聴診への応用を中心に紹介する。
【適用分野・用途・業界】 医療機器・ヘルスケア・スポーツ医学

第9講演 アクチンペイント(AP)法:細胞形態の違いを染め分ける
     新しい細胞の染色法【20分】
              産業技術総合研究所 バイオメディカル研究部門    長崎 晃 氏

ヒトは約300種類の細胞で構成され、各細胞はその機能に応じた様々な形態を示している。細胞の形はアクチン細胞骨格によって規定されており、アクチン細胞骨格の種類・分布とその割合は細胞種ごとに異なっている。我々はアクチン細胞骨格の違いに基づいた新しい細胞染色法を開発した。本染色法は細胞だけではなく組織切片にも適応できることから、正常部位とは異なる形態を示す炎症部やがんなどの病態部位の細胞レベルでの検出・診断や、オルガノイドの品質評価への応用が期待できる。
【適用分野・用途・業界】 炎症部やがんなどの細胞レベルで検出・診断、オルガノイドの品質評価

第10講演 ウイルス不活化効果の高感度・迅速評価技術【20分】 
             産業技術総合研究所 細胞分子工学研究部門 佐野 将之 氏・須丸 公雄 氏

新型コロナウイルスなどの感染は、人の口から出た唾液飛沫によって引き起こされるが、唾液に含まれる有機成分がウイルスを保護する知見を得たことから、こうした状況を考慮したウイルス対策技術が必要になると考える。私たちは、発光タンパク質遺伝子を組み込んだエンベロープウイルスを用いて、唾液成分を含んだウイルスに対する不活化効果を、高感度かつ迅速に評価する技術を開発した。抗ウイルス材料のほか、紫外線照射などによる効果も評価可能である。
【適用分野・用途・業界】 抗ウイルス表面加工・コート剤、紫外線照射などの性能評価及び開発支援

第11講演 水酸化酵素の大規模スクリーニングを可能にするP450ライブラリ 
               産業技術総合研究所 生物プロセス研究部門         北川  航 氏

様々な化合物の水酸化を行うことで知られるチトクロムP450酵素は多様な微生物からその遺伝子が見いだされるが、その配列からは基質と反応を予測出来ず、有用酵素が多数存在することが予想されながらほとんど利用されていなかった。本研究では1,000以上の遺伝子をクローン化し、放線菌における発現ライブラリを構築、対象化合物の部位特異的水酸化を触媒するP450のスクリーニング系を確立した。有用物質生産・変換あるいは物質分解酵素の探索に活用可能である。
【適用分野・用途・業界】 製薬、化学、物質変換(生産)

■申込方法

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産学連携技術シーズ発表会【生命工学分野】産総研(受講申込書)
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産学連携技術シーズ発表会【生命工学分野】産総研(受講申込書)
産学連携技術シーズ発表会【生命工学分野】産総研:講演内容

 

【シーズ発表会事務局】
 公益財団法人 埼玉県産業振興公社【産学連携支援センター埼玉】
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 TEL. 048-857-3901  FAX.048-857-3921
 メール sangaku@saitama-j.or.jp

第3回産学連携技術シーズ発表会
【生命工学分野】講演動画配信:受講者限定版

産学連携支援センター埼玉では、大学・研究機関の研究・技術シーズと研究開発型企業が連携し、新たな製品・技術を開発する取り組みとして技術シーズマッチング会を開催します。   第3回産学連携技術シーズ発表会は、生命工学分野として産業の実用化が見込める技術シーズを講演します。大学・研究機関と連携し、貴社の製品・技術開発を推進したい企業の受講をお待ちしています。

〇第3回産学連携技術シーズ発表会【生命工学分野】

開催概要

■視聴できる期間

令和4年9月20日(火)~9月29日(木)10日間視聴できます
You Tubeを活用し視聴申込をされた方へ限定配信します

■視聴方法

視聴を希望される方は、受講申込をお願いします。
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配信期間中はいつでも聴講可能です。

■参加費  無 料

■定 員    60名

■概 要

第1講演 傷害予防に必要な新コンセプトと材料特性による靴開発【20分】  
                                埼玉県立大学 保健医療福祉学部理学療法学科  助教 清水 新悟 氏

靴の中には、インソールという中敷きが挿入されています。インソールの目的は,なくなった土踏まず(アーチ)をサポートすることからアーチサポートと呼ばれます.しかしながら,アーチサポートは衝撃吸収作用を客観的な数値で評価されていないため,主観的です.本研究では,アーチの無い扁平足の衝撃吸収作用を考慮した素材と形状を選定し,製作した足部アーチを靴に挿入することで新しい靴開発を行います。
【適用分野・用途・業界】靴製作メーカー、ゴムメーカー、ロボットの足部関係


第2講演 画像観測可能な新しい化学センサ【20分】
      
                                埼玉大学 大学院理工学研究科数理電子情報部門 教授 内田 秀和 氏

新しい化学センサについて動作原理と応用技術を解説します。このセンサは化学反応を二次元で可視化して画像として観測することが可能で、化学顕微鏡をシンプルな構成で提供します。一般的な測定手法と組み合わせることで、多様な分子認識や機能性分子の探索に適した新しいアプローチを提供します。さらに、空気中の分子を取り込めば臭気計測が可能となるため、健康管理や室内環境計測、安全保障の分野などへの応用が期待できます。
【適用分野・用途・業界】室内環境計測、健康管理、ウェアラブルセンサ、セキュリティ、創薬、医療診断、探知犬(空港検疫、災害救助など)


第3講演 ウィルス感染症の高感度・迅速検出
【20分】      
                                東京家政大学  家政学部環境教育学科 教授 池田 壽文 氏

ウィルスや癌マーカーを高感度且つ迅速(約1時間)に”直接”検出するシステムを開発しています。PCR増幅した後にターゲットを検出する従来の光学的手法とは異なって、生体試料から抽出したターゲットを電気化学的に”直接”検出する方法です。センサーとして人工核酸であるペプチド核酸( PNA )を用いており、DNAを用いたときに発生する酵素分解・再現性の問題をクリアしています。まず、持ち運び可能な家畜感染症の迅速診断を目指し、ゆくゆくは、ヒト癌の超早期診断に対応したPOCT装置開発を進めていく予定です。
【適用分野・用途・業界】
PNAカートリッジ:
①血液・唾液由来の特定遺伝子抽出     ②家畜糞便由来のウィルス抽出
PNAセンサーチップ:
①マイクロRNAを利用したがん超早期判定  ②変異株を含む各種ウィルスの迅速測定


第4講演 スタッフ不足を解消する質の高いリハビリテーションシステムの開発【20分】 
      
                東京家政大学  健康科学部リハビリテーション学科 准教授 磯 直樹 氏

病気や加齢によって低下した運動機能を効率的に改善するためのリハビリテーションシステムです。仮想現実を活用し、対象者にリアルタイムにフィードバックすることで効果的な練習が行え、リハビリテーション専門職のスタッフ不足を補います。
【適用分野・用途・業界】リハビリテーションを必要とする医療福祉分野(医療機関から在宅を含めた介護領域)


第5講演 細胞機能評価デバイスの開発【20分】
                                東京電機大学 理工学部理工学科電子工学系 准教授 大越 康晴 氏

ダイヤモンド状炭素膜(DLC)の成膜領域をデザインして、各種細胞に応じて、細胞の接着性特性を判定するデバイスです。従来の手法では、培養中の細胞の分布の偏差といった偶発的な外乱が問題となりますが、本発明では、同一培養環境下で複数のDLCを同時に評価することで、各種細胞に適したDLCの表面機能について迅速な選択を可能とし、一般的なDLCの細胞親和性評価ツールを創る基盤技術となります。
【適用分野・用途・業界】再生医療市場において、細胞治療用の細胞培養や、医薬品開発の効率化を図る細胞培養容器のバイオインターフェースとしての用途が期待される。

 

第6講演 安全な取扱いが可能な二本鎖DNA蛍光標識技術の開発【20分】 
                東京電機大学 理工学部理工学科生命科学系  助教 高橋 俊介 氏

耐熱・耐酸・耐塩基性の特性を持つDNA結合性タンパク質を利用した核酸染色技術であり、生命・医薬分野への活用が期待できます。生体分子由来のため、安全に取扱いが可能です。DNAとの親和性が高く細胞内核染色や1分子蛍光イメージングが可能で、化合物核酸染色試薬と比べ、退色時間が長く、長時間イメージングも期待できます。
【適用分野・用途・業界】 生命・医薬分野の研究試薬などを想定

 

第7講演 竹リグノへミセルロース成分と利用【20分】 
                東京電機大学 理工学部理工学科生命科学系 教授 椎葉 究 氏

1 濃硫酸や濃アルカリ、有機溶媒、塩類などを用いることなく、減圧マイクロ波処理、蒸圧処理と酵素処理の組合せにより、竹から調製したリグノヘミセルロース成分
2 抗酸化性、血しょうコレステロール上昇抑制、免疫賦活作用効果、プレバイオティクス作用などの生理活性効果を見出した。健康食品素材や化粧品への利用、更に飼料への利用
3 土壌環境汚染の浄化(バイオレメディエーション)用資材への利用
【適用分野・用途・業界 】
・抗菌・抗ウィルス作用、抗酸化、老化防止作用、UV カット作用による化粧品原料
・強い抗酸化性、低級脂肪酸を産生する腸内細菌の活性化作用により脂質代謝の改善や免疫作用の改善作用による健康食品分野
・竹細胞組織成分が乳酸菌の生育を促進。 ペットの健康促進機能をもつ飼料
・竹細胞組織成分のバイオレメディエーション促進効果による環境汚染物質の分解剤

 

第8講演 市販塩からの好塩菌の分離および                                  
        それらが生産する好塩性酵素の諸性質解析と精製【20分】
                東洋大学 理工学部応用化学科  准教授 峯岸 宏明 氏

好塩菌が生産する好塩性酵素は高濃度の塩環境下で働けるだけでなく、耐熱性や耐有機溶媒性を有するものが多いことが知られています。一般的に、酵素反応は水反応系で行われるが、好塩性酵素を用いることで、これまで反応の場としての利用例が少ない有機溶媒存在下での反応が期待できます。本研究では好塩性酵素の社会実装を目指し、各種好塩性酵素を生産する微生物の探索と、それらが生産する酵素の精製・諸性質解析を行っています。
【適用分野・用途・業界】生物資源利用技術

 

第9講演 醤油諸味粕を減量・再資源化する好塩菌・耐塩菌の探索【20分】
                東洋大学 生命科学部応用生物科学科  准教授 高品  知典 氏

醤油諸味粕は醤油生産のおける副産物であり、日本国内で年間約6万トン発生しています。現在、それらは肥料や飼料、燃料として再利用されていますが、脱塩・乾燥処理が必要であり、コスト・環境保全の面で課題が残されているといえます。そこで脱塩処理せずに醤油諸味粕を分解減量する好塩菌・耐塩菌の探索を試みました。その結果、30℃および4℃で分解する微生物の分離に成功しましたので報告します。
【適用分野・用途・業界】産業廃棄物や副産物の減量および再利用、食品および環境関連業界等

 

第10講演 挿入外来遺伝子の強力で均一な発現をおこす                                       
        染色体上の位置の同定と当該位置への遺伝子挿入【20分】 
               日本大学 医学部医学科糖尿病代謝内科学 教授 石原  寿光  氏

役割が未解明の遺伝子の細胞における機能を解析するために、当該遺伝子のcDNAあるいは当該遺伝子に対するshRNAを発現する遺伝子を染色体に組込み、発現させることが行われてきた。
しかし、挿入遺伝子の発現量が、細胞によって均一にならないという問題が存在しています。
本発明は,外来性に挿入した遺伝子を均一に発現させる細胞株を容易に作製できるようにしたものです。
【適用分野・用途・業界】細胞を用いた研究における外来遺伝子の均一な発現

 

第11講演 医用画像処理装置: 肝癌の自動抽出プログラム【20分】 
               日本大学 医学部医学科消化器外科学 准教授 中山 壽之 氏

肝癌は第5位の癌死亡数を占めている。その画像診断にはCT装置が用いられているが、癌腫の形状により悪性度が異なることが知られています。従来は手術で摘出された切除標本を肉眼により形状判定していました。我々は術前CT画像から肝癌を自動抽出し、その形態を分類することで、悪性度の違いを術前に判別できるシステムを構築しました。本システムにより肝癌に対する治療方針はより拡大し患者予後を改善できると考える。
【適用分野・用途・業界】医用CT、医用MRI、医用超音波など腫瘍形態の自動抽出と判定

 

第12講演 小型で取扱いが容易な甲状腺ヨウ素モニタ【20分】 
               日本原子力研究開発機構 原子力科学研究所  放射線管理部 西野  翔 氏

原子力災害時には、住民や緊急作業者の内部被ばく評価のため、事故後早い段階で甲状腺モニタリングを行う必要があります。そこで、避難所等に持込んで使用できる可搬型の甲状腺ヨウ素モニタを開発しました。従来の甲状腺モニタは、病院等に固定された大型のものが多く、災害時に避難所等に持ち込んで使用することが困難でした。このモニタは、小型・軽量で可搬性に優れており場所を選ばず設置することが可能です。
【適用分野・用途】・緊急時医療 ・原子力災害時の内部被ばくモニタリング  ・医療(放射性ヨウ素内用療法等)におけるヨウ素131体内残存量測定

 

第13講演 キューピー株式会社が保有する開放特許の紹介【20分】 
             キューピー株式会社知的財産室 特許戦略担当 石川 範行 氏

1 練りがらし等のペースト状香辛料の辛味・香味の長期保存技術
香辛料を油脂、乳化剤及び僅かな水とともに糖アルコール中に分散させた自己乳化性を有した組成物とすることで、辛味や香味を消失することなく長期間保存できます。
【適用分野・用途】練りからし・練りわさび・辛子麺
2 根菜類の軟化技術
根菜類を重曹水溶液に浸漬処理後、キレート効果を有する酸を配合した調味液で味付けします。
【適用分野・用途】介護食
3 コロナウイルス又はノロウイルス不活化剤
卵白に一成分であるリゾチームの熱変性物によりコロナウィルス又はノロウィルスを不活化します。
【適用分野・用途】徐ウイルススプレー等(ウエットティッシュを除く)
4 花粉・ハウスダスト等のアレルギー改善組成物 及びその原料(酢酸菌)
花粉・ハウスダスト・ホコリ等による鼻汁・鼻づまり等のアレルギー症状をアルデヒト酸化能の高い特定の酢酸菌により改善します。
【適用分野・用途】サプリメント・アレルギー改善食品

 

■申込方法

受講を希望される方は、参加申込Gooleフォームに記載し送信くださるか、
または、受講申込書をメール(sangaku@saitama-j.or.jp)で事務局までお送りください
受講者に、講演を視聴できるURLを開催日までに配信します。
1 Googleフォームによる申込の場合(こちらから申込ください)👇
第3回産学連携技術シーズ発表会(受講申込書)【Googleフォーム版)
2 メールによる申込の場合(こちらの申込を事務局に送信ください)👇
第3回産学連携技術シーズ発表会【生命工学分野】(受講申込書)
第3回産学連携技術シーズ発表会【生命工学分野】講演内容

 

【シーズ発表会事務局】
 公益財団法人 埼玉県産業振興公社【産学連携支援センター埼玉】
 新産業振興部 産学・知財支援グループ  高 橋
 〒338-0001 埼玉県さいたま市中央区上落合2-3-2 新都心ビジネス交流プラザ3階
 TEL. 048-857-3901  FAX.048-857-3921
 メール sangaku@saitama-j.or.jp

第2回産学連携技術シーズ発表会【環境・新エネルギー分野】YouTube講演動画:受講者限定配信

産学連携支援センター埼玉では、大学・研究機関の研究・技術シーズと研究開発型企業が連携
し、新たな製品・技術を開発する取り組みとして技術シーズマッチング会を開催します。
第2回産学連携技術シーズ発表会は、環境・新エネルギー分野として産業の実用化が見込める
技術シーズを講演します。
大学・研究機関と連携し、貴社の製品・技術開発を推進したい企業の受講をお待ちしています。

〇第2回産学連携技術シーズ発表会
【環境・新エネルギー分野】

開催概要

■視聴できる期間

令和4年8月22日(月)~8月31日(水)10日間視聴できます
You Tubeを活用し視聴申込をされた方へ限定配信します

■視聴方法

視聴を希望される方は、受講申込をお願いします。
受講申込をされた方へ、講演録画を視聴できるURLを限定で配信します
URLは、受講者のメールアドレスに開催前日までにメールでお知らせします。
配信期間中はいつでも聴講可能です。

■参加費  無 料

■定 員    60名

■概 要

講演1 温泉や太陽光パネル背面のような100℃廃熱から
                 電気をつくる小形発電装置【20分】
            国士舘大学理工学部機械工学系         教 授  大髙 敏男 氏      

本研究は、全く新しい低温廃熱回生によるメンテナンス不要な小形発電装置を具現化させるもので、工場廃熱、ソーラーパネル背面廃熱、温泉廃熱、エンジン廃熱といった、これまで回生利用が難しく、未利用で廃棄されていた100℃程度の熱エネルギーから300W~500W程度の電力を得る小形ランキンサイクル発電装置に関するものである。システムに搭載する膨張機は、良好な実機性能を得ており、有用なシステム構築が可能であることが明らかになっている。膨張機の始動をアシストすることが可能なビルトイン発電機とその制御について現在検討を進めている。
【適用分野】省エネルギー技術、環境適合技術、熱サイクル技術 【業界】自動車、機械全般、冷凍・空調機、電動モーター
【用途】工場廃熱回生、ソーラーパネルとの組み合わせによるゼロエネルギー空調機、温泉廃熱回生、自動車エンジン廃熱回生,ほか

講演2 非破壊・無侵襲な環境影響下の生物・細胞活性評価法       【20分】
         埼玉大学大学院理工学研究科数理電子情報部門  教 授  門野 博史 氏

光断層画像法(OCT)は今やほとんどの眼科に導入されている装置であるが、既存のOCT装置では解剖学的な構造しか観察できない。これに対して我々は、OCT信号に含まれるバイオスペックル信号(生物活性信号)を抽出することにより、組織・細胞の活性状態を可視化する技術を開発している。具体例として、近年顕在化しているマイクロプラスティックや工業廃水による土壌汚染の作物種子に対する活性状態の影響の3次元可視化をおこなっている。本技術は、汚染に耐性のある作物の創出や環境の評価に活用できる。また、動物組織に適用すれば、細胞分裂が暴走状態にあるがん組織などの推定が可能である。
【適用分野・用途・業界】農業・環境・医療

講演3  水素輸送・貯蔵技術および利用システム技術開発     【20分】
         埼玉工業大学工学部機械工学科         教 授  高坂 祐顕 氏

新しい社会Society5.0では再生可能エネルギーを有効に利用した脱炭素化社会を構築するために次世代のエネルギー供給の方法としてVPP(Vir-tual power plant )が考えられており,主たる2次エネルギーとして水素エネルギーの社会実装が進められている.本研究室では,水素の貯蔵媒体である水素吸蔵合金に着目し,その水素吸蔵・放出時に発生する反応熱を利用した水素エネルギー利用機器や緊急時のエネルギー供給機器など,水素吸蔵合金の水素吸蔵・放出特性を利用した水素貯蔵・輸送技術および水素エネルギーの利用システム技術を開発している。
【適用分野・用途・業界】各種Iot機器・医療機器

講演4 シリコン負極への不純物添加でリチウムイオン電池の
                                                                  蓄電容量を劇的に改善   【20分】
         東京電機大学工学部電気電子工学科       教 授  佐藤 慶介 氏

シリコンナノ粒子へのナノデザイン加工(表面細孔の形成)と不純物添加の融合は、表面空隙の形成に加え、電気伝導性を付与できるため、エネルギー・電気化学分野における蓄電池の性能向上に直結する極めて重要な技術です。今回出展する不純物添加シリコンナノ多孔粒子は、細孔径制御による体積膨張の緩和ならびに不純物添加による電気伝導性の向上を可能にし、リチウムイオン二次電池の電力貯蔵容量を劇的に向上できます。
【適用分野・用途】◆リチウムイオン二次電池の負極材

講演5   自律型無人潜水機(AUV)                【20分】
          東京電機大学未来科学部ロボット・メカトロニクス学科 准教授 藤川 太郎 氏 

本技術は、海洋資源調査のためのホバリング型AUVに着目。外殻(回転殻)と内部の駆動制御装置で構成されるシンプルな水密機構により,外殻を回転させることのみで沈降・浮上および水平移動が可能な小型AUVである。駆動部の外部露出がなく,カメラやセンサなど搭載する機器も防水処理が不要となる。潮流に乗って浮遊することで省エネで活動することができ,複数台を群制御する集団運用によって広域の調査も可能となる。
【適用分野・用途】
・海洋(潮流),河川調査,河川管理,プラスチックごみのトレース等<浮遊移動での活動>
・深海探査<内部密閉外殻による耐圧構造,群制御での集団運用>
・海洋における情報中継基地
共同研究者:工学部教授 鈴木 剛 氏,理工学部教授 田中 慶太 氏

講演6  空間伝送型無線電力伝送と
                                         エネルギーハーベスティング事例の紹介【20分】
        東洋大学理工学部電気電子情報工学科      教 授  藤野 義之 氏

電波方式における無線電力伝送の事例として2例紹介する。①空間伝送型無線電力伝送の制度の概要と実用化の状況、新たに制定された手続きの概要を紹介します。②レーダのエネルギーを利用するエネルギーハーベスティングを提案し、基本回路として10GHz用の整流回路に関して設計と基礎実験をおこない、70mの距離で0.5Wの出力を確認することができた。
【適用分野・用途】製造業・生産設備等

講演7  再エネ普及と安定電力供給の両立を実現する
                                                                          パワエレ電源の利用【20分】       

                         東洋大学理工学部電気電子情報工学科             准教授  平瀬 祐子 氏
再生可能エネルギー(再エネ)は,一般的にパワーエレクトロニクス(パワエレ)機器経由で電力系統に連系されますが,このようなパワエレ電源は,従来の回転形の発電機とは発電機構が全く異なります。本研究室では、パワエレ電源が主力電源となる近未来を見据え,安定・高品質な電力供給のための新しい問題に対応すべく,回転形発電機の動特性を模擬する慣性インバータの開発や,最新の電力系統解析・制御技術を研究しています。
【適用分野・用途】パワーエレクトロニクス・電力系統・再生可能エネルギー

講演8  どんな床でも正しく振動計測できる評価法と
                               集合住宅等での足音や飛び跳ねによる騒音対策【20分】                          

                         日本大学理工学部建築学科             教 授  冨田 隆太 氏
住宅床がカーペット,畳,やわらかい床材の場合には,設置共振により,環境振動(トラックやバス等が通過すると床が揺れること)の計測が不可能であったが,カーペット,畳でも正確に計測できるようにすることを目的とした計測技術。生じさせてはいけないとされていた「設置共振」を逆に低域で発生されることで,正確な計測が実現できる。次に,マンション等の共同住宅で不満が最も多いのは,防音・遮音である。気になる音の種類は床衝撃音が最も多い。重量床衝撃源である,上階からの足音・子どもの飛び跳ねは,建設後の対策が不可能であった。防振を利用したBOX床構造や防振畳による防振技術により,床構造を変更せず,重量床衝撃音対策が可能となる。また,小規模保育所は,既存のビル内にコンバージョンとして設置されることも多いが,本技術を利用すれば,現状回復が可能な状態で重量床衝撃音対策が実現できると考える。
【適用分野・用途】環境振動の計測:カーペット,畳などの床上でも計測可能。やわらかい地盤,表面への応用も可能。床衝撃音の対策:マンション・保育所・テナント等、下階への騒音対策が必要な物件。新築物件、リフォーム等

講演9  無機材料でCO2の3R(削減・活用・循環)に貢献する
                                              ~セメント材料の低温・短時間合成~【20分】                          

                         日本大学理工学部 物質応用化学科                           教  授        小嶋     芳行 氏
シンプルな工夫で無機材料の製造時のCO2排出量を削減できないか、排出されるCO2を付加価値の高い無機材料として活用・循環できないか。当研究室は無機材料の研究を通じ、CO2の3Rを目指しています。一例として少量の添加剤を加えることによるセメント材料(β-C2S)の低温・短時間合成を紹介します。化石燃料の使用量削減、CO2を排出削減に繋がるとともに、水和速度が速く、白色で付加価値の高いβ-C2Sが得られます。
【適用分野・用途】CO2の循環、固定化、有効活用に関心のある企業様、無機材料の製造プロセスで発生するCO2の抑制に関心のある企業様

講演10 中部電力が有する開放特許の紹介                                   【20分】

       中部電力株式会社技術開発本部技術企画室知財創造グループ  田村    英生 氏
1 アスベストの無害化、資源化技術
アスベスト処理のコストダウンによるゼロエミッション推進を目的として、国内で流通する3種のアスベストに適用可能な水熱処理によるア スベストの無害化、ゼオライト化技術を開発しました。
【適用分野・用途】アスベストの資源としての有効活用
2 光触媒による水素生産
化石燃料に依存しない太陽光による水素生産技術の開発を目的として、比較的安価な酸化銅等を用いることで、高価な触媒(白金)を用いた場合と同等の水素生産性を実現する、水とメタノールからの水素生産技術を開発しました。
【適用分野・用途】水とメタノールからの水素生産

■お申込み

受講を希望される方は、下記の入力フォームに必要事項を記入の上、申込みください。
受講を申込された方へ、視聴に必要なアドレス等を開催前日までに、お送りいたします。
参加申込Googleフォームへ
案内パンフレットから、FAX又はメールでお申込み頂いても結構です。
案内パンフレット

 

 

公益財団法人 埼玉県産業振興公社【産学連携支援センター埼玉】

新産業振興部 産学・知財支援グループ  高 橋

〒338-0001 埼玉県さいたま市中央区上落合2-3-2 新都心ビジネス交流プラザ3階
TEL. 048-857-3901  FAX.048-857-3921
メール sangaku@saitama-j.or.j

工科系大学シーズマッチング会in埼玉工業大学(YouTube講演動画:受講者限定配信)

産学連携支援センター埼玉では、大学・研究機関の研究シーズと研究開発型企業が連携し、製品・技術を開発する取り組みとして「工科系大学シーズマッチング会in埼玉工業大学」を開催します。
第2回は、IT・AI・DX・自動運転・バイオテクノロジー・再生可能エネルギー・新素材などで共同研究を推進している「埼玉工業大学」の技術シーズをプレゼンテーションします。
埼玉工業大学と連携し、貴社の製品・技術開発を推進したい企業の参加をお待ちしております。

〇工科系大学シーズマッチング会in埼玉工業大学

開催概要

■視聴できる期間

令和4年3月15日(火)~3月24日(木)10日間視聴できます
You Tubeを活用し視聴申込をされた方へ限定公開します

■視聴方法

視聴を希望される方は、受講申込をお願いします。
受講申込をされた方へ、講演録画を視聴できるURLを限定で配信します
URLは、受講者のメールアドレスに開催前日までにメールでお知らせします。
配信期間中はいつでも聴講可能です。

■参加費

無 料

■定 員

100名

■概 要

講演1 埼玉工業大学の産学連携について   産学官交流センター
講演2 ものづくりの見える化を加速する状態監視技術の研究
                       機械工学科 准教授 河田 直樹 氏

ものづくりの効率化や品質向上、価値創造などでDXが注目されている。具体的な取り組みは様々であるが、一つの目標として見える化の加速が挙げられ、これを支える技術として状態監視技術がある。当研究室では、ものづくりのプロセスの状態監視はもちろん、完成後の製品の検査や状態監視まで幅広く検討しており、いくつかの例を紹介する。
【適用分野・業界 機械系のものづくり現場の状態監視、外観検査、輸送機器の状態監視等】

 

講演3 AEセンシングを活用した機械システムの
                  プロアクティブメンテナンス
                       機械工学科 准教授 長谷 亜蘭 氏

機械システムには必ず可動部が存在し、その可動部において摩擦・摩耗や疲労による損傷が問題になることが多い。持続可能な社会構築に貢献するためにも、機械システムで生じる故障の根本原因を特定して解決することが求められている。本研究では、AEセンシング(材料の変形・破壊時の弾性波を検出する計測技術)を用いて、様々な機械システムのプロアクティブメンテナンス(積極保全・改良保全)への実用化を目指している。
【適用分野・業界 あらゆる業種の製造現場、材料開発、製品トラブルの問題解決】

 

講演4 長期間に渡って蓄積された文書集合の解析システム
                       情報社会学科 准教授 田中 克明 氏

会議の議事録などさまざまな文書が作成され、蓄積されている。これらは全文検索エンジンなどを通して参照することができるが、検索キーワードが必要であり、あらかじめ文書に記述された内容を把握している必要がある。本研究では、これらの文書集合に対し、時間の経過に沿った記述内容の変化をインタラクティブに確認する仕組みの構築、時間の経過に沿った意義のある変化を蓄積する手法の構築を目指している。
【適用分野・業界 内容に継続性を持つ長期間の文書の蓄積がある分野・業界】

 

講演5 無機系産業廃棄物からの環境浄化材料の開発
                      生命環境化学科 准教授 本郷 照久 氏

近年、循環型社会の形成がより一層求められている。廃棄物の中でも産業廃棄物は組成や物性が比較的均一であるため、その性状に応じた再資源化のプロセスを検討することができる。当研究室では無機系産業廃棄物の再資源化と新規利用用途の開発に関する研究を進めている。本講演では、火力発電焼却灰や鉄鋼スラグなどから開発した環境浄化材料について紹介する。
【適用分野・業界 製造業、廃棄物の処理・再資源化、環境浄化】

 

講演6 固体推進薬中の金属燃焼の観察技術
                      機械工学科  准教授 福地 亜宝郎 氏

固体ロケットの推進薬には高性能化のため、アルミニウムを用いている。このアルミニウムの燃焼性が悪いと、スラグ発生の増加、ひいては宇宙ゴミの発生につながる。当研究室では、固体推進薬の金属組成を改良し、燃焼状況の観察を行い、燃焼性改善に取り組んでいる。本講演では、高負荷燃焼や、固体燃料の燃焼など異相関燃焼にも応用が可能な、金属燃焼の観察技術について紹介する。
【適用分野・業界 金属燃焼、異相関燃焼観察・宇宙用モーター、火工品等】

 

■お申込み

受講を希望される方は、下記の入力フォームに必要事項を記入の上、申込みください。
受講を申込された方へ、視聴に必要なアドレス等を開催前日までに、お送りいたします。
参加申込Googleフォームへ
案内パンフレットからメールでお申込み頂いても結構です。
案内パンフレット

 

 

公益財団法人 埼玉県産業振興公社【産学連携支援センター埼玉】

新産業振興部 産学・知財支援グループ  高 橋

〒338-0001 埼玉県さいたま市中央区上落合2-3-2 新都心ビジネス交流プラザ3階
TEL. 048-857-3901  FAX.048-857-3921
メール sangaku@saitama-j.or.j

「第3回CNF実用化セミナー ~テーマ:機能性添加剤②インク・塗料~」【開催日:3月12日(金)】を開催します

先端素材の一つ、「CNF(セルロースナノファイバー)」は、植物由来であることから化粧品や食料品、そしてCNFの特性を活かす複合材料まで様々な分野への利用が期待されています。
このたびCNFの応用分野について、3回にわたり実用化セミナーを開催します。
第3回は「インク・塗料」をテーマに、樹脂への分散技術を用いた塗料への応用展開や、CNFのチキソ性等特性を活かした製品開発事例などを紹介します。
新素材のCNFに興味・関心がある方は、ぜひご参加ください。
本セミナーは、新型コロナウイルス感染拡大防止を考慮し、Zoomウェビナーを使用したオンラインセミナーです。インターネット環境があれば、どこでもパソコン、スマートフォン等を利用してご参加が可能です。

 

【ちらし】はこちら

開催日時等

■開催日時 3月12日(金)13:30~16:05

■参加方式 Zoomウェビナーによる聴講(登録申込要)

■参加費   無 料

■募集人数 90名

講演概要

講演1 「CNF/樹脂複合材料の用途展開」
・・・・・講師:静岡大学農学部ふじのくにCNF寄附講座
・・・・・・・・特任教授 青木 憲治

■講演2 「インク、塗料への適用に向けたセルロースナノファイバーの
・・・・・レオロジーコントロール・分散機能と実用化例」
・・・・・講師:第一工業製薬株式会社研究本部ライフサイエンス統括部
・・・・・・・・レオクリスタ開発グループ 専門課長 後居 洋介氏

■講演3「セルロースナノファイバーを配合屋外向け下塗り塗料
・・・・・「CNFシーラー」のご紹介」」
・・・・・講師:玄々化学工業株式会社 取締役 技術部長 大木 博成氏

■事業紹介「NEDO取り組みとCNFに関する事業成果等」

聴講方法について

・Zoom社のWebミーティングシステムを使用したセミナーです。
・参加者は、インターネット環境のある好きな場所で、自身のパソコンやタブレット、スマートフォン等から、申し込み後お知らせする受講用URLをクリックすることで、ご参加(視聴)いただけます。
・Zoomは「無料」で使用できます。ただし、インターネットに接続するための通信料金はご参加者負担となります。
・参加前に■テストミーティングより接続確認ができます。
・Zoomが出力する映像や音声の録画、撮影、録音は禁止します。
・Zoomのよくある質問➝ https://support.zoom.us/hc/ja/articles/206175806-Top-Questions

※ 参加申込いただきました皆様には別途参加者用URLをご案内させていただきます。

 

お申込み

参加をご希望される方は、下記参加申込フォームよりお申し込みください。
・参加申込フォームはこちらをクリックください←※入力フォームが開きます。

(公財)埼玉県産業振興公社

新産業振興部(担当)梶山

〒338-0001 埼玉県さいたま市 中央区上落合2-3-2 新都心ビジネス交流プラザ3階

TEL. 048-711-6870 FAX.048-857-3921

メール: sangaku@saitama-j.or.jp

【募集終了しました】「第2回CNF実用化セミナー
 ~テーマ:機能性添加剤①食品~」
【開催日:2月5日(金)】参加者募集のご案内

先端素材の一つ、「CNF(セルロースナノファイバー)」は、植物由来であることから化粧品や食料品、そしてCNFの特性を活かす複合材料まで様々な分野への利用が期待されています。
このたびCNFの応用分野について、3回にわたり実用化セミナーを開催します。
第2回は「食品」をテーマに、食品に活用できるCNFの特性や安全性についての基礎から、最新の研究開発動向、製品開発事例など具体的な利用方法について紹介します。
新素材のCNFに興味・関心がある方は、ぜひご参加ください。
本セミナーは、新型コロナウイルス感染拡大防止を考慮し、Zoomウェビナーを使用したオンラインセミナーです。インターネット環境があれば、どこでもパソコン、スマートフォン等を利用してご参加が可能です。

募集チラシはこちら

開催日時等

■開催日時 2月5日(金)14:30~16:45

■参加方式 Zoomウェビナーによる聴講(登録申込要)

■参加費   無 料

■募集人数 90名

講演概要

講演1 「セルロースナノファイバーを食品等に利用するために」
・・・・・講師:国立研究開発法人森林研究・整備機構 森林総合研究所
・・・・・・・・森林資源科学研究領域 研究専門員 林徳子氏

■講演2 「日本製紙のCNF-食品用添加剤としての利用-」
・・・・・講師:日本製紙株式会社 参与 研究開発本部長代理 CNF研究所長 野々村文就氏

■講演3「バイオマスナノファイバー“BiNFi-s”を使った化粧品・食品への応用」
・・・・・講師:株式会社スギノマシン経営企画本部開発プロジェクトG
・・・・・・・・アシスタントマネジャー 近藤兼司氏

聴講方法について

【Zoomの注意事項について】
本セミナーではオンラインコミュニケーションツール「Zoom」を使用します。
////開会時間近くになりましたら申し込み後お知らせするURLをクリックし、ご参加ください。
////開会1時間前から接続いただくことが可能です。
・Zoomを初めて使用される方は、必ず「接続テスト」を実施していただくことをお勧めします。
・・[接続テスト用URL] https://zoom.us/test
・Zoomが出力する映像や音声の録画、撮影、録音は禁止いたします。
・イヤホンやヘッドセットを使用されますと、よりクリアな音声でご参加いただくことができます。

※ 参加申込いただきました皆様には別途参加者用URLをご案内させていただきます。

 

お申込み

参加をご希望される方は、下記参加申込フォームよりお申し込みください。
・参加申込フォームはこちらをクリックください←※入力フォームが開きます。

(公財)埼玉県産業振興公社

新産業振興部 産学・知財支援グループ 梶山

〒338-0001 埼玉県さいたま市 中央区上落合2-3-2 新都心ビジネス交流プラザ3階

TEL. 048-857-3901 FAX.048-857-3921

メール: sangaku@saitama-j.or.j