埼玉県及び埼玉県産業振興公社では、県内中小企業のロボット開発や社会実装への取組を支援するため、ロボット産業への参入に関心を持つ企業向けに、ロボット開発におけるステージを「参入」「開発・改良」「製品化・事業化」の3つに分け、それぞれに焦点を当てたセミナーを開催しています。
今回は、「参入編」として、スタートアップに必要な準備やロボット業界の動向、実際に取り組まれている開発事例についてお話いただきました。
開催報告概要
1 日時
令和7年8月5日(火)13:30~17:00
2 会場
渋沢MIX(さいたま市大宮区吉敷4-262-18 ekismさいたま新都心5階)
3 参加者数
63名
4 主な内容
▶講演 13:30~16:00
1 「SAITAMAロボティクスセンター(仮称)・埼玉ロボネットについて」 13:30~13:40
埼玉県産業労働部 産業拠点整備推進担当
主幹 新井 賢一 氏
【 内容 】
埼玉県が令和9年度中の開所を目指して整備を進めている「SAITAMAロボティクスセンター(仮称)」についてのご紹介の他、センター開所に向けた取組みについてご紹介いただきました。
2 基調講演 「ロボットビジネスで新時代を創造しよう!」 13:40~14:30
株式会社アサイ・エンジニアリング代表取締役
横浜国立大学理工学部・大学院理工学府非常勤講師 浅井 伸一 氏
【 内容 】
「ロボットをゼロから形にできる創造力」をキーワードに、ロボットの定義から事業化に向けた準備や段取りのポイント、様々な分野のロボット開発のご経験から得られた教訓や成功ルールについて、これからロボット事業参入を考えられている参加者向けにお話いただきました。
3 事例発表「農業とテックの接点を探して ~ゼロからのロボ開発~」 14:40~15:00
株式会社イモテック
代表取締役 塩川 武彦 氏
【 内容 】
農業を営みながら、オープンソース技術とAIを活用して小型選別ロボット「ロボせんか」開発に挑戦した実体験について、専門知識ゼロから始めた試行錯誤や実際にプロダクトとして形にした過程を、技術畑でない起業家の視点でお話いただきました。
4 事例発表「人とロボットの協働をかなえる未来の足 ~スズキの電動モビリティベースユニットが拓くロボット産業の新展開~」 15:00~15:30
スズキ株式会社 次世代モビリティサービス事業部
ご担当者
【 内容 】
人とロボットの協調による業務効率化や人材配置の最適化等を目標に開発されている「電動モビリティベースユニット」について、社会的意義や技術的特徴をお話しいただくとともに、ロボット業界の「足」として活躍されている事例をご紹介いただきました。
5 事例発表「救助活動を支援するこれからのロボット」 15:30~15:55
株式会社アームレスキュー代表取締役
公益財団法人埼玉県産業振興公社 ロボット開発支援コーディネーター 田中 章 氏
【 内容 】
ご自身の消防隊員のご経験をもとに、救助活動の現状や災害現場で期待されるロボットについて、人命救助の精度やスピードの向上、消防隊員の安全確保の視点から、事例を交えながらお話しいただきました。
▶交流会 16:00~17:00
ご講演いただいた講師によるロボット展示をはじめ、公社コーディネーターも交わり、講師の方や参加者の方と自由に交流いただきました。

5 対象
・ロボット開発の経験がない企業
・ロボット産業界への参入を検討している企業
・新たな分野にも展開したい企業 など
6 参加費
無料
7 主催
埼玉県、公益財団法人埼玉県産業振興公社
お問い合わせ先
新産業振興部 技術開発支援グループ
〒338-0001 埼玉県さいたま市中央区上落合2-3-2 新都心ビジネス交流プラザ3F
TEL. 048-711-6870 FAX. 048-857-3921
メール: robo@saitama-j.or.jp
