次世代自動車支援センター埼玉の車両分解研究会は、自動車部品の分解・観察・評価を行い、各社の技術開発力・製品開発力の向上やビジネス展開に活かすことを目的とし、今年度は一般社団法人日本自動車部品工業会と共催で実施しています。
日本では、EVやHEV車の開発が進んでいますが、ヨーロッパやアジア諸国などでは、省エネや二酸化炭素排出低減策としてダウンサイジングディーゼル車の開発が主流になっており、日本でも大手自動車メーカーを中心に見直されています。
このような背景から、今年度は、ヨーロッパでも先進的なフォルクスワーゲンの「POLO(ダウンサイジングディーゼル車)」の分解研究を実施しました。
活動は、自動車メーカー(フォルクスワーゲングループジャパン)や埼玉自動車大学校、埼玉県産業技術総合センターにご協力をいただきました。
研究会の趣旨
「次世代自動車支援センター埼玉」が中心となり、最新車両の分解分析研究(ベンチマーク)を行います。
参加企業が連携して最新車両の部品を分解調査解析することで、最新技術や技術動向を察知し、今後の技術開発戦略や新たなビジネス展開に貢献することを目的としています。 得られた知見を基に自社の保有技術をさらに強化して、自動車メーカーやTier1メーカーをはじめ、他産業も含めた幅広い川下企業への提案力の向上を目指しています。
活動内容
- 試乗会を行い、完成車としての機能や性能を体験します。分解前の車両貸出評価も可能です。
- 主要部品の分解作業に立ち会い、部品構成や搭載レイアウトなどについて調査します。
- 各社で研究テーマを設定し、分解部品の貸出を受けて調査分析します。
(アドバイザーが各社の保有技術に応じた研究テーマの設定についてアドバイスします) - 各社の調査・解析結果は、最終報告会での発表や報告書にまとめて参加企業で共有します。
分解車両
フォルクスワーゲン『POLO』(右ハンドル仕様)
~ダウンサイジングディーゼルエンジンにより高燃費を実現~
《 特徴・注目技術 》
1.3気筒1.2Lディーゼルエンジン
2.軽量化・接合技術
3.モジュール化設計
4.パワエレ部品(電動化部品)
1.試乗会
車両概要説明後にテストコースで試乗していただきます。(5速マニュアルシフト)
日程:2014年9月10日(水)・11日(木)
会場:埼玉自動車大学校 テストコース 1周600m
(埼玉新都市交通ニューシャトル丸山駅より徒歩2分)
2.発足会・車両分解見学会
車両分解研究会発足会の後、車体から主要部品の取り外しの様子と一部の部品分解を見学します。
日程:2014年11月5日(水)(発足会・分解見学)、6日(木)(分解見学)
会場:埼玉自動車大学校 整備実習場(埼玉新都市交通ニューシャトル丸山駅より徒歩2分)
3.講演会・分解部品展示
分解車両の説明および部品についての講演と主要分解部品の展示を行います。
日程:2014年11月19日(水)
会場:埼玉県産業技術総合センター 1階ホール・展示室
(JR西川口駅東口よりバス総合高校下車徒歩5分)
4.最終報告会・報告書発行
分解部品の調査分析結果報告会等を行い、参加企業で調査結果を共有します。
日程:2015年3月6日
会場:新都心ビジネス交流プラザ 4階会議室
対象者
自動車産業部会会員、一般社団法人日本自動車部品工業会会員
会費
1社 15,000円(消費税込み)
共催
メールでの募集案内について
各種研究会その他イベントの募集については、メールでもご案内しております。
ご希望の方はjidosha@saitama-j.or.jpまでご連絡ください。
お問い合わせ先
〒338-0001 埼玉県さいたま市中央区上落合2-3-2 新都心ビジネス交流プラザ3階
次世代自動車支援センター埼玉
(公財)埼玉県産業振興公社 新産業振興部 IoT・技術支援グループ