アクセス埼玉 2023年11月号

特集

産業の構造的問題と中小企業の戦略的対応~コロナ禍における自動車関連産業の実態調査から~

日本の産業、特に従来は産業競争力を有していた産業-電機産業や半導体産業など-の構造変化を受けて、企業戦略の失敗から関連企業の凋落が指摘されています。その中で、依然として産業競争力および企業が競争優位性を維持しているとみられる産業の一つが自動車産業です。しかし、自動車産業においても、コロナ禍以前から電気自動車(EV)化など内燃機関からモーターへの駆動方式の変化、自動運転やインターネットアクセスといった電動化に伴う製品アーキテクチャーの変化が起きており、そのことが産業の構造変化へと波及し、内燃機関での系列内取引などサプライチェーン全体に影響を及ぼしてきています。この自動車産業の構造変化の中で発生したのが、コロナ禍です。そして、コロナ禍で自動車関連産業も構造的に大きな影響を受けました。そのことがひいては自動車産業と、特に系列取引を通じた自動車産業全体の構造変化に影響すると考えられます。

      • 問題意識と研究目的
      • 研究背景:部品業界に迫る構造改革の波
      • 実態調査によるデータ収集
      • 実態調査からのデータ分析
      • 実態調査に基づく分析からの考察
      • 実態考察からの含意
      • 検討課題:メーカー差(系列による差)
      • まとめ:構造改革と下請け型中小企業