アクセス埼玉 2022年10月号

特集

中小企業のための「攻めと守りの両面戦略」

 

中小企業の経営者の皆様は、日々業務に追われていることと思います。資金繰り、集客、商品や原材料の調達、トラブルやクレームの処理等、次から次に降ってくる仕事に目配りすることも経営者の大切な仕事です。
しかし、経営者の仕事はそれだけではありません。未来に向けて事業の方向性と戦略を定めるという経営判断は、経営者あるいは経営陣にしかできない仕事です。
経営環境は日々刻々と変化し、近年ますますその大きさとスピードは増しています。未来に向けた事業の方向性がこうした環境の変化に沿ったものでなければ、日々の努力も無駄になります。企業が中長期的に生き残るためには、中長期的な展
望に立った「攻めの戦略」が必要です。
もちろん「守りの戦略」も必要です。経営環境の変化には、政治、経済、社会、技術の事業機会となるプラスの影響を及ぼす変化だけでなく、脅威となるマイナス影響を及ぼす変化もあります。さらに地震や異常気象、感染症のパンデミック(世界的流行)など、自然環境の変化も忘れた頃に突然、襲ってきます。

      • はじめに
      • 経営における攻めと守りの戦略の位置付け
      • 攻めの戦略の思考フレーム
      • 守りの戦略の思考フレーム
      • なぜ想定外の危機に備える必要があるのか
      • 中小企業のための攻めと守りの両面戦略
      • 攻めと守りの両面戦略策定フレームの具体例
      • まとめ