令和7年度第3回産学連携技術シーズ発表会【バイオ・医療・食品・農業分野】動画配信

令和7年度第3回産学連携技術シーズ発表会
受講申込者限定公開オンライン配信ページ(録画版)
受講期間  10月20日(月)~11月11日(火)
令和7年度第3回産学連携技術シーズ発表会【バイオ・医療・食品・農業分野】動画です。講演の技術シーズには、研究開発に関わる特許・実用新案等も含まれます。
視聴をされた方以外への配信は、研究者の知財保護からお控えくださるようお願いします。

第1講演

「発酵の状態を“数値”で読み解く技術~DXで伝統産業を革新~」
東京電機大学 理工学部 理工学科電子情報・生体医工学系 教授 大越 康晴 氏

本講演では、DLC(ダイヤモンドライクカーボン)電極を用いた電気化学センサーで、発酵状態を非破壊・リアルタイムで見える化する技術を紹介します。アミノ酸や有機酸の変化を検知し、機械学習によって異常の早期検出や工程の最適化に活用可能です。伝統産業の品質安定化やDX化に貢献する最新の応用例を解説します。

■利用が期待される用途
①日本酒、味噌、醤油、酢、健康食品などの発酵食品メーカー
②伝統発酵産業の工程管理・品質評価
 
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第2講演

「卵の“底ヂカラ”を引き出す加工技術」
東京電機大学 理工学部 理工学科生命科学系 教授 半田 明弘 氏

卵白や卵黄に含まれるタンパク質の構造や電荷状態を酵素などで変化させることで、泡立ち・ゲル形成・乳化といった物性機能を強化できます。たとえば、卵白に酵素を作用させると、泡立ちの速さや安定性が向上し、メレンゲ製品などの製造性が高まります。新たな加工食品の開発や工程の合理化に貢献する技術です。

■利用が期待される用途
①製菓・製パン業界:泡立ち・ゲル形成性を活かした洋菓子やパン類製造
②製麺、畜肉・魚肉加工業界:ユニークな物性を活かした食感改良
③工業用機能素材:衝撃吸収材、緩衝材、梱包材、接着剤、吸水性材料
 
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第3講演

「植物やカビは天然成分の宝庫!新しい健康・美容素材の発見」
東洋大学 理工学部 応用化学科 教授 安藤 直子 氏

実は、私達の身の回りの植物やカビ(糸状菌)は、人の健康に役立つ多くの生理活性物質を生産します。当研究室では、化粧品に組み込める成分から、抗炎症剤、抗がん剤に使える成分まで、広く応用を目指しており、これら天然由来成分の探索・評価を行っています。毒性物質の中にも有用な薬効成分が隠れている場合があり、産学連携によって製品化の可能性を模索しています。自然由来素材を活用した化粧品・健康・創薬分野の展望を紹介します。

■利用が期待される用途
①化粧品・スキンケア製品(抗炎症・美肌素材)
②創薬材料(免疫抑制・抗がん剤など)
 
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第4講演

「感染症から命を守る次世代ワクチン」
日本大学 医学部・病態病理学系微生物学分野 教授 相澤 志保子 氏

既存のBCGワクチンを改良し、新たな抗原を組み込んだ組換えBCGとDNAワクチンの併用接種で、強力な免疫が誘導されることを確認しました。結核などの細菌感染だけでなく、COVID-19のようなウイルス感染にも有効と期待され、感染症対策に貢献する国産ワクチン技術として注目されています。

■利用が期待される用途
①感染症予防・対策
②医療・ヘルスケア事業
 
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第5講演

「壊れたミエリンを再生するマリンバイオ」
埼玉医科大学 医学部 薬理学 准教授 吉川 圭介 氏

多発性硬化症(MS)は、近年日本でも患者数が急増している脳内のミエリンが破壊されてしまう疾患です。我々は日本産の希少甲殻類からミエリン形成を促進する活性成分「ATRP」を同定し、MSモデルマウスの病態を改善しました。今後は、ATRPを活用した治療薬や予防飲食品の開発を目指しており、企業との応用展開を期待しています。

■利用が期待される用途
①製薬業界:多発性硬化症(MS)やその他脱髄性疾患の治療薬開発
②健康食品・機能性食品業界:ミエリン形成促進を訴求した予防食品の開発
③海洋資源由来素材の探索・応用企業
 
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第6講演

「ナノ技術で創る!高機能なバイオマテリアル・バイオセンサ」
産業技術総合研究所 材料・化学領域 材料基盤研究部門 研究グループ長 中村 真紀 氏

健康長寿社会の実現に向けて、バイオ材料を活用した新たな医療・ヘルスケア技術の開発に取り組んでいます。体内環境に応答して薬を放出する微粒子や薄膜などを基にしたバイオマテリアル、病原体や生体微量ガスを高感度に検出するセンシングシステムなどの開発を通じて、病気の予防・早期発見・治療や生活の質の向上を目指します。身体に優しい安全な材料や、表面反応性に富むナノ材料などを駆使し、目的に応じた機能設計を図っています。

■利用が期待される用途
①医薬品・医療機器分野(治療材料、抗菌素材)
②ヘルスケア分野(オーラルケア、化粧品)
③バイオセンシング分野(病原体検出、健康モニタリング)
 
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お問い合わせ先
新産業振興部 産学・知財支援グループ
TEL 048-857-3901FAX 048-857-3921
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